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December 2, 2022
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カテゴリ:脳科学

緊張緩和のストレッチを無理なく

「脳の学校」代表 脳内科医、医学博士  加藤 俊憲

物忘れの防止

多くの人の脳をMRIで検査した結果、物忘れをする人の脳の特徴は、聞いたことを忘れる「聴覚系物忘れ」と見たことを忘れる「視覚系物忘れ」に分かれることが分かってきました。

人は聴覚系記憶と視覚系記憶が両方得意になるよう成長することが少なく、大別するとどちらかに偏ります。よく聞くこと、よく目で見ることを意識しないと記憶が定着していなかったり、思い出せなかったりするようです。50歳を過ぎる頃から、得意と不得意の差が出やすくなるので、手入れするように心掛けましょう。

相手のことも知っていて、顔も分かるのに名前が出てこないのは、聴覚系物忘れ。過去の出来事などを思い出し、説明したり書いたりすることはできるのに、情景が描けないのは視覚系物忘れです。聴覚系物忘れ対策は、▽聞いたことのポイントは復唱して再確認▽メモとペンを持ち歩き、聞いたことを覚えやすく視覚化した情報にメモ▽ICレコーダーを活用――。視覚系物忘れ対策は、▽そのときの状況をスマホやカメラで写真に残す▽メモを取るときには、言葉とともに絵や図も取り入れる▽実際に現物を手に取り、触るなどして確認――です。

「忘れないように」と緊張すると、全身に力が入って体が硬くなり、無駄なエネルギーを消費します。「緊張緩和ストレッチ」を行えば、理解系や記憶系の脳番地が余裕を持った状態で効率よく酸素を消費でき、緊張感やイライラも予防できます。ポイントは、①あおむけに寝て両ひざを立てる②手のひらを上にして両腕を肩と一直線になるよう広げる③膝を左に倒し、右の肩甲骨が床から離れないようにストレッチ④膝を右に倒し、左の肩甲骨が床から離れないようにストレッチ――です。無理せず左右5回ずつ行いましょう。

 

 

【きょうから実践!脳トレの基本⊂14⊃】公明新聞2021.9.14






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Last updated  December 2, 2022 05:23:34 AM
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