2024/09/24(火)06:24
遅すぎることはない
遅すぎることはない一般的には「年を取れば記憶力は衰える」と思われがちだが、脳研究者の池谷裕二氏は、それに異を唱える。▼115歳で亡くなった女性の脳を解剖したところ、脳の機能はほとんど老化していなかったことが分かったそうだ。若者と年配者を対象に記憶力テストを行った祭、〝記憶力への言及〟を避けると、点数に差異がなかったという実験結果もある▼解剖学知見では、脳の神経細胞の数は3歳以上ほぼ一定で、100歳まで生きてもほとんど変化がないという。要するに「『老化すれば記憶力が衰える』と本人が思い込んでいること」が、衰弱したと感じる一番の原因と氏は指摘する(『脳は意外とタフである』扶桑社新書)(略)▼何かを始めるのに遅すぎることはない。目標に向かって、心と脳をフル回転させれば、人は誰でも、何歳からでも、無限に成長できる。 【名字の言】聖教新聞社2023.8.2