アニマル通信

2012/04/16(月)03:33

膀胱炎

昨日から12月、最近めっきり寒くなってきましたね。 こういう時期に病院で多い病気の一つに膀胱炎があります。 やはりこれだけ寒くなってくると お散歩の時間が少なくなったり、 動物もおしっこを我慢して、コタツに入っているほうがいいのでしょう。 おしっこを我慢することが膀胱炎の一番の原因になります。 膀胱炎を起こす要因はおおよそ3つの原因が考えられます。 一つは感染すなわちばい菌による感染性の膀胱炎です。 二つ目は結石による結石性膀胱炎です。 残りの一つは機械的な障害です。 例えば先天的に膀胱に奇形を持っていたりとか、後天的に何かが膀胱にできてくる場合、膀胱癌などです。 犬猫の場合、結石性膀胱炎の原因になる石はリン酸マグネシウムというマグネシウムが主体となった石です。 この場合尿はアルカリ性に傾きます。 人場合で多い石はシュウ酸カルシウムだそうです。 僕も以前尿管結石になったことがありますが、このときの石もシュウ酸カルシウムでした。 この場合、尿は酸性に傾きます。 シュウ酸カルシウムはなかなか厄介な結石で カルシウム自体の摂取制限ができないため予防することが困難です。 しかし、人の場合は頭で理解することができますから 水分をしっかりとって何回もおしっこに行けば予防することが可能です。 ところが犬猫の場合にはそのあたりは理解できません。 幸いなことにリン酸マグネシウムいう結石はマグネシウムが主体の結石であるがゆえにマグネシウムの摂取制限をすることが可能なのです。 マグネシウムという物質は最低限摂取しておけば十分なので この結石の場合は食事療法が可能になります。 マグネシウムの摂取量を抑えて、尿のPHを酸性もしくは中性に傾ける食事です。 このような食事療法が結石性の膀胱炎には利用することが可能です。 冬は寒さゆえに運動不足になりがちです。 そのため水を飲む量が減少して、膀胱炎を起こす原因になってきます。 犬も猫もコタツで丸くなるより、庭を駆け回るくらい元気ハツラツがいいですね。

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