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2007年06月12日
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カテゴリ:日々のあれこれ

本日は、富本憲吉記念館でお世話になった、
国領寿人さんの御宅へお邪魔することに。

つい数ヶ月前までは、
そんなことになろうとは思わなかった訳ですが。
バタバタとコマが揃い、
こんな滅多にないチャンスが訪れました。
つくづくご縁の不思議さを思うわけです。

先日もご一緒した、なぎさんと、
近鉄と京阪を乗り継いで五条へ。
五条駅からテクテクと歩いていると、
焼き物のお店がたくさん並んでいて、
いやがうえにも気分が盛り上がってきます。

rakuten070612-12.jpg
五条橋から望む鴨川

五条坂を歩いていると、
なんだかモダンなタイル張りの壁を発見。

それを凝視していたら、あらま、びっくり。
図柄が、銅鐸の袈裟襷文様です。
(考古学好きの血が騒ぐ!)
あわてて写真をパチリ。

rakuten070612-13.jpg
銅鐸の文様です

その奥には、賃貸住宅と思しきお洒落な建物があり、
そのエントランスにはまたまた同じ雰囲気の壁が。

不法侵入(?)なのですが、ちょっとお邪魔して
その全貌を覗いてきました。

rakuten070612-14.jpg
儀式で使われたとされる「見る」銅鐸です

なんでも、ここに居を構えていた方がいらっしゃって、
そこを壊してこの建物を建てる際に、
この壁を設置してモニュメントにしたんだとか。

rakuten070612-15.jpg
記念モニュメントだったらしい

しかし、京都で銅鐸の文様を拝むことになろうとは思いもせなんだ。
ちょっと親近感(笑)

その、更に奥には、焼き物関係の建物があって、
どうぞお入り下さいになっていたので、ちょっとだけ覗いてきました。

rakuten070612-16.jpg
モダンな建物

その後、ちょっと道に迷いつつフラフラとしていたら、
普通の民家の窓が素敵だったり、
何気ない建物がお洒落だったり。

rakuten070612-17.jpg
民家の窓

rakuten070612-18.jpg
河井寛次郎記念館

rakuten070612-19.jpg
京都に和服はよく似合う(^^)

こういう所は京都には勝てません>奈良は。
まあ、奈良には奈良の良さがあり、
京都には京都の良さがありますから。
何も競うて勝ち負けを決めるようなことでもありません。

結局迷うことを楽しみにしながら、
道に迷ってしまったらしく、
国領さんの奥様にお出迎えにきていただいて(すみません)
無事、国領さんの御宅にたどり着きました。
(どこをどう行っても、間違いようのない場所でした)

先日のお礼もそこそこに、
茶菓のおもてなしを受けて恐縮しきり。
あー、私はお客様なんてものじゃなくて、
なぎさんの腰ぎんちゃくなんですが。

rakuten070612-20.jpg
まずはお菓子を頂いて

お菓子もさることながら、このお皿も素敵でしょ。
(この写真では判りませんが、足の長い高杯風なのです)
もちろん、国領さんの作品です。
皿の周囲に「ぽち」「ぽち」と置かれた
黄緑色のポッチが、とても今の時期に合います。

のちに、我々はこの、緑色に魅せられてしまうことになろうとは
このときはまだまだ気がついていませんでした。

そして、お茶をいただいて、
いよいよ、作品拝見です。

rakuten070612-26.jpg
この一画、素敵でしょ

カラフルな水次は上から見ても、美しい。
持ち手や、クチの部分にも施された文様が細かく、
こんなに凝ったものは少ないとのこと。
お茶の世界は門外漢なので、お道具のよしあしってのは
全然判らないのだけど(恥)
こういう水次があったら、お茶席も華やかでしょう。

お茶碗拝見とか、お茶入れ拝見ってのはあるけど、
水次拝見とかいうのは滅多にないとのことで、
実際に云われて驚いて用意をしたとのこと。
確かにこんなキレイなものがあったら、
しみじみと見てみたくなりますよね。

国領さんの他の水次も華やかなものが多いです
骨董屋さんのページの販売品

rakuten070612-25.jpg
部屋の一角は作品でイッパイ

その一つ一つを手にとって、
国領さん自ら解説をしてくださるなんて、
こんな贅沢あっていいのでしょうか。
なぎさんはともかく、私のような無教養な若輩者には
敷居が高かったのですが、
まさにこんな滅多にないチャンスですもの。

rakuten070612-21.jpg
色彩豊かなお皿の数々

その一つ一つを、作ったときの秘話を交えて、
語ってくださった国領さん。
本当に、物を作るのがお好きなんだなあと
思えるお話が満載で、またもや、
この話を二人だけで聞いたのではもったいないと
思えることばかりでした。

中でも、奥様が旦那様の作品を手にとって
「これいいわ~」「素晴らしいわ」
とすんなりおっしゃるところがまた素敵。

身内のものを褒めるとなると照れもあるでしょうが。
本当に奥様は、国領さんの作るものが好きなんだろうと
見て取れて、美しい夫婦愛を見た気がします。

世の中のヨメ諸氏は、自分の夫の良いところなんて
探して褒めたり、持ち上げたりなんてしませんから。
(うちのオットは、自分で自分を天才扱いする人だから、
私が褒めてあげるまでもない、
手のかからない人だからいいのだ^^)

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すくっと伸びた絵柄のお茶碗と朝鮮のたんす

rakuten070612-23.jpg
緑が印象的なお皿

室内には朝鮮のたんすが置かれ、
日本のものとの違いを見せています。
日本のものは、正確無比な、きちんとした造りで、
朝鮮のものは、なんとなくのんびりした、おおらかな感じ。
とりあえず、島国のものと、大陸の一部の違いなんでしょうか。
作っているニンゲンの国民性の違いというか。

朝鮮のたんすは、すべてを広げて物を入れる部分がなく、
小さい扉からものを入れるような印象を受けました。

rakuten070612-24.jpg
室内もおしゃれでしょ

最近はスタンドもよく出るようです。
陶器のスタンドってのは、さすがに、織部や、信楽では
今のマンションでの生活には馴染まず(黒いし、重たいし)
国領さんのような、華やかな、楽しい、
温かみのある多色使いの
スタンドのものが似合うでしょう。
(カーテンにもあわせやすいし)

湯のみや、マグカップなどでは揃いのものもありましたが、
お皿や鉢などは、一点ものが大半。

だから、この時は出せた色が、
もう別の皿では出せなかったりする。
こういうところでも、『一期一会』ってあるのかな、と。
自分の作品とはいえ、窯から出てくるまでは
どんな発色になるかは出してみるまでは判らないわけだから。

そのお皿が無造作に積まれている山を手に取り、
重なっているお皿を一つ一つ見ていくと、
ふちの色と、中の色が違ったり、
思ってもいなかった色や柄が出てくる楽しみがあったりします。

また、国領さんのお皿は、裏にも気を配ってます。
普通は、使用時に見えている表面には
柄や色にこだわりますが、
洗っているときにも楽しい配慮も(^^)
高大まわりの色も美しいのです。

うちのように、水切り籠が向かって左にあって、
皿をどんどん並べていくと、
自分から見て皿の裏面が並ぶわけですが、
その時ですら、楽しい気分が続くという配慮。
見て楽しく、使って楽しく、使い終わってなお楽しく。
洗うときまでその気持ちが持続するという焼き物は
なかなかないんじゃないでしょうか。

そして、なぎさんとわたしは、
譲り受けていくお品を、これはどうかしら、
あれもいいわねえと、目移りしつつ、
一つ一つ吟味して選び出しました。

なぎさんの気に入ったお皿は、本当にきれいな緑で、
一同大絶賛のものでした。
これも一枚だけのもの。

笹の葉を敷いて水饅頭とか、
ごろごろした氷をはってそうめんとか、
中に何を入れるかでも大盛り上がり。

私が譲り受けたものは、お茶飲み茶碗。
来客用に良いお茶碗がなかったので、
これを見た瞬間に、うわ、これ、いい!
こういう場合は、ひらめきと直感を大切にする私。
決めたら、こう!もう動きません。

それとなく、のけておいて(笑)
コレ!と決めておいたのでした。

rakuten070612-99.jpg
お茶飲み茶碗

rakuten070612-98.jpg
一番上の波模様が動きがあって音楽みたい

rakuten070612-97.jpg
中の花模様もカワイイ

やっぱり私には生活に密着した、
普段使いのものが似合います。
(てか、美術品とか、骨董とかは手が届きませんもん)

途中、蕨餅や、びわ茶などもいただき、
国領ご夫妻の人柄の良さにつられて、
なんだか、心地よくて、お話が楽しくて、
すっかり長尻になってしまいました。

選んだ品物を包んでいただき、
私のものはともかく、
なぎさんの品物は結構な量。
奥様には「持てますか?」と
心配されましたが、
「ええ、逞しいので平気です」と
手に心地よい幸せの重みを感じつつ、
お帰りとなりました。

長居をお詫びしつつ、御宅を辞したら
外は明るいながらも午後五時をまわり、
日傘もすっかりお役御免な時刻。
時間を忘れるとはこういうことなのかと…。



またまた、贅沢な時間を持つことができました。
国領さん、奥様、とても楽しい時間をありがとうございました。





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Last updated  2007年06月19日 16時52分59秒
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名無し@ Re:マレブル旅行記★その6(ブルネイ入国の巻)(01/20) ランクルじゃなくてパジェロですね。 グリルに…
カルホ@ Re:クアラルンプール空港!(01/24) ソムリエA(笑)さん ほら、KLIAはなんか…
ソムリエA(笑)@ クアラルンプール空港! ねえねえ、クアラルンプール空港、最近ど…
カルホ@ Re:遠路お運びありがとうございました。(01/24) 学友さん その節は大変お世話になりました…

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