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カテゴリ:ワインをめぐる旅
ソムリエの資格を持っていると言っても、日々の勉強をしないと恥ずかしいことになってしまいます。ましてや、老化が進むと頭も固くなり、簡単な言葉でもすぐに忘れてしまいます。受験のときにも、とても苦しんだのが、ドイツ語の暗記でした。
甘口のワインに馴染みがなかったせいで、3大貴腐ワインから、暗記をしました。ドイツの貴腐ワインであるうろ覚えのトロッケンベーレンアウスレーゼで、先ず、つまづきました。順序良く、アウスレーゼからきちんと始めるべきでした。 アウスレーゼは房選りでぶどうを収穫したワインです。ベーレンアウスレーゼは粒選りのこと。ちなみにシュペートレーゼは遅摘のことです。カビネット(良質ワイン)、シュペートレーゼ、アウスレーゼ、ベーレンアウスレーゼ、アイスヴァイン、トロッケンベーレンアウスレーゼと格付けがあがってきます。 順序良く覚えればよかったのに、張り切ったわたしは3大貴腐ワインから始めたものですから、意味もわからず、丸暗記です。それでもトロッケンぐらいは知ってましたから、トロッケンって辛口のワインの事なのに、と疑問に思いました。 貴腐ワインのトロッケンは辛口のことではなく(英語では「DRY」の意)乾いたという方の意味だということは、後で知りました。ですから、トロッケンベーレンアウスレーゼというのは「貴腐による過熟で干しぶどう状になったぶどうの粒を粒選りにしたもの」ということになります。 おかげさまで3大貴腐ワインを飲む機会に恵まれましたが、とても高価なワインで、甘口のせいもあり、ふだんは口にすることはありません。ドイツで貴腐菌の付いたワインと言えば、トロッケンベーレンアウスレーゼだという認識ぐらいしかありません。不勉強なことです。今回の旅の大きな収穫は、ドイッチャー・ランドヴァイン(地酒)の貴腐菌がついたワイン、それも赤ワインと巡り合えたことです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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