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テーマ:妊婦さん集まれ~!!(4771)
カテゴリ:出産
出産後日談その4 その日、私は、別の病院で、脳のCTスキャンの検査があったので、午後はずーっと留守にしていた。午後4時半ごろに戻ってきてみると、部屋には、もう一人別の女性がベットに寝て、点滴を受けていた。「あなたの赤ちゃんは、どこですか?」と聞いたら、「まだお腹の中よ。私は、妊娠28週目です。」と返事が返ってきた。彼女(カリン)は、風邪をこじらせ咳が止まらないのと、背骨が痛むので、入院することになったらしい。カリンは、私の赤ちゃんを見て、「Mädle? Büble?」と聞いた。私は、「?」と彼女の質問が最初理解できなかったが、想像で、女の子か男の子か聞いているんだろうと思い、「Ein Junge」と答えた。通常、女の子のことを、Mädchenという。「chen」とは、「小さな・・」という意味を表すのだが、シュエービッシュ方言では、これを「le」という人がいる。「Bub」もシュエービッシュ方言かと思って、惠子に聞いたところ、「男の子って意味でしょ。本にもたまに出てくるよ。」と教えてくれた。辞書を引いたら、「Bub」は、「南部、オーストリア、スイスで使われ、男の子、少年の意」と出ていた。ちょっと勉強になった。しかし、カリンのドイツ語は、本当に訛りが強くて、ものすごく聞き取りづらかった。カリンはとてもいい人だったが、咳がひどく、「赤ちゃんにうつったらどうしよう・・・」と少し不安になった。 夜中に、ゼリアがベットごと運ばれてきた。これで、満室になってしまった。 毎朝、体温計が配られ、熱を計って返すのだが、私が体温計を持っていたら、「それ、どこからもらってきたの?」と聞きに来た。「病院のものよ。」というと、「でも、私、家に帰ってからも必要になるから・・」とワゴンから勝手に体温計を取ってきてロッカーにしまった。生理用ナプキンとか、ガーゼとか、いろいろなものを取ってきては、カバンにしまっていた。朝のビュッフェでは、一人4個までパンをとってもいい、と紙に書かれているのだが、普通は、2個ぐらいしかみんなとらない。しかし、ゼリアは、トレーにてんこ盛りに、パンでも果物でもヨーグルトでも取ってくる。食事が質素なので、お腹がすく。それで、彼女は、余ったものを取っておいて、昼食とか夕食の足しにしているのだ。「ここの料理は塩味が薄いわ!」と言って、旦那さんに塩を家から持ってきてもらっていた。病室では、携帯電話は禁じられており、電話を使用したければ、個人個人に電話が割り当てられており、カードを買って、差し込めば外線にもかけられるようになっている。しかし、彼女は、ことごとく病院のルールを無視して、平気で病室で携帯を使っていた。また、朝は、洗面所に閉じこもり、化粧をばっちりして、きれいな服に着替えてでてくるので、びっくりした。世の中、いろいろな人がいるものだなーと驚かされた。 (写真:新生児はこんなワゴンベットに寝かせられます。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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