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テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:子供
昨日は恵子の誕生日。
本当に忙しい日だった。 学校を休みたかったけど、今日試験があったので、いつもどおりに行った。 先生が「今朝ニュースを聞きましたか?」と質問した。 2016年の予算案の審議のことだった。 2014年の税収は約3000億ユーロだったが、2015年の税収は3120億ユーロになる予想。増収分の50%に当たる60億ユーロを難民保護の費用にあてたとしても、十分に債務ゼロの目標を達成できる、というニュース。 ドイツでは、いわゆる3Kの仕事をする人が不足しているので、難民を歓迎している人が多い・・・と言われている。 表向きはそうかもしれない。しかし本音では「自分の町には来ないで欲しい」と思っている人は多い。でもそれを言うと「ナチ」と批判されるから声に出しては言わない、と私の知り合いは言っていた。 来週の月曜日から我が州では新学期が始まるのだが、何人の難民の子どもたちが学校に編入してくるのかわからない状態らしい。言葉も文化もまるで違う子どもたちが普通学級にいきなり編入してくることはあるのだろうか?ちょっと想像できない。 授業の後、買い物をして家に帰った。すでに午後2時だった。恵子は賢浩の代わりに新聞配達のバイトに出ており不在だった。私は食器やコップを出したり、料理をしたりした。しばらくして恵子が戻ってきた。昨日に限って広告の量が多く、1回の配達では全部配りきれなかった。恵子は、私が翌日にテストがあることを知っており、「ママは勉強があるから、私が配るよ」と言ってくれたけど、電車で来る友達は4時に駅につくということで、「配っている時間はないから、私が配るよ」と言って、恵子には誕生会の準備をさせた。本当は午後5時に来て貰う予定だったが、電車が2時間に1本しかなく、午後5時につく電車がなかった。早く着く友達は準備を手伝ってくれると言ってくれたそうだ。 私は恵子が配った残りの家に配達に出かけた。XXとXX通りはまだ配っていないと言われたのだが、最初の家のポストには新聞が差しこんであったので、もうこの通りは配ったのだなと思って素通りした。100mほど先に行ったところで、後ろから呼び止められた。 「うちには配達されてないけど?」と70歳ぐらいのおばあさんに非難された。 「すみません」とあやまり、渡した。しかし、他の家では、郵便受けに差し込んだら、庭にいたおばあさんに、「さっき配達してもらったわよ。」と言われた。まったく、どういう配り方をしていたのだろうか? 家に戻ったら、すでに恵子の友人達が来ていた。一人の子が「こんにちは」と言って私に手を差し出して握手をしようとしてくれたけど、私の手は新聞を配り終えたばかりで真っ黒。「ごめんなさいね。手が汚いの。あなたのことは恵子から聞いてます。」といって、私はそのまま部屋に引っ込んだ。 しばらくして、恵子から、「じゃがいもとトマトと生クリームが足りないのだけど・・」と言われたので、買いに行った。台所に買ってきたものを届けたら、たくさんの子が台所で料理を手伝ってくれていた。熱気がすごかった。 病気で一人これなくなってしまったのだが、10人の子が集まってくれた。 でも、私は顔を出さずに、2階に閉じこもって気配を消していた。 勉強をする気にもなれず、早めに寝た。 朝4時に目が冷め、階下に行くと、リビングルームでみんなが寝ていた。マットレスを上階から下に運んだようだ。全く気づかなかった。 ダイニングルームはきれいに片付けられていた。 食器は全部台所に下げられ、食器洗浄機の中に収まっていた。残ったものもすべて冷蔵庫やタッパーにいれられていた。飲み物の空き瓶やボトルもきちんと一箇所にまとめておいてあった。 私は、食べ散らかした状態を想像していたので、びっくりした。 私は食器洗浄機の中の食器を棚に片付け、残りの汚れた食器をもう一度食洗の中にいれただけ。 パン屋に女の子たちの朝食用のパンを買いに行った。一体何人の子がうちに泊まっているのかわからなかったので靴を数えた。その靴のサイズがあまりにも大きくて驚いた、みんな背も高く、180cmを超えている子もいる。モデルさんみたいな子が多い。 私はパンのほか、サラダ、ハム、チーズ、バター、ジャムと飲み物の用意をして、みんなが寝ている間にそのまま学校に行った。 家に帰ってきたら、寝具は元の位置に戻され、シーツもまとめてあり、家がきれいに片付いていた。洗面所もきれいなまんま。 みんなが協力して片付けてくれたそうだ。 恵子によると、他の人の誕生会でもみんなそうしているとのこと。 さすがにみんな大人だなーと感心した。 本人も楽しかったと言っていたし、いい誕生日になったのではないかと思う。 昨日は、タイミングよく日本からの小包も届いた。 銀行と歯医者からもバースデーカードが届いた。 銀行からの手紙には、「18歳おめでとう。プレゼントとして、映画鑑賞券を差し上げたいと思ってます。手渡ししたいので、時間があるときに来てくださいね。」と書いてあった。 それで恵子は今日、銀行に行ってきた。17歳までは子供だが、18歳からは大人。署名も一人でできる。そのため、書類を書き換える必要があったそうだ。子供は口座維持費が無料だが、大人は有料。ただし、学生である間は無料とのことで、学生であることを証明する必要もあった。 そのほか、映画入場券とポップコーンの無料券をもらってきていた。恵子は、「もらっても使う時がないから、賢ちゃんにあげようかな。」と言った。「昨日誕生日でもらった図書券(地元の本屋でのみ有効)も今日早速使ってきたよ。」と言った。 このGutscheinといわれる商品券だが、民法で期限は3年と規定されている。3年間というのは、発行された日から数えるのではなく、発行された年の翌年の1月1日から3年間。つまり、2015年中に発行された商品券は、1月でも12月でも関係なく、2018年12月31日まで有効なのだ。だから恵子には、あせって使う必要はないよ、と教えてあげた。そもそも名前が書いてあるので、賢浩は使えないと思う。 今日、大学の試験結果も発表になった。すべてネットで自分で確認する。 すべての教科で合格していたとのこと。最初は「良かったー。やったー。」と喜んでいたが、時間が経つに連れ、「ITではもっといい点がとれているべきだった」とか「思ったより成績が良くなくてがっかり」と贅沢なことを言い始めた。まあ、でも、半分が落ちるという試験だし、恵子は北京に行ったために十分な試験勉強ができなかったことを考えれば手放しに喜んでいい結果だと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年09月11日 12時59分50秒
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