2018/07/08(日)05:06
癒やしが必要
日本では豪雨で大変な被害が出ているとニュースで見た。
それに比べれば大したことはないが、こちらでも今週かなり雨が降り、一時は雹まで降った。
水曜日、雨が上がった夕方にニコちゃんが我が家の雨水を貯めるタンクの中にコウモリが2匹溺れているのを発見した。1匹はすでに死んでいたが、もう一匹はまだ生きていた。大きなバケツに古タオルを敷いてその中に入れた。逃げたいのかとにかく動き回る。でも体が濡れていて飛べる状態ではなかった。ニコちゃんはミミズを見つけてきてコウモリにあげようとしたけど食べなかった。
夏の間我家の庭ではよく夜にコウモリが飛んでいる。一度窓を開けていたら部屋の中に入ってきてしまったこともあった。しかし、こんなに近くでまじまじとコウモリを見たのは初めてだった。コウモリって大きい印象があったが、実はかなり小さい。もしかしていろいろな種類がいるのかもしれないが、我が家の周りを飛んでいるのは雀よりも二回りほど小さいサイズ。でも鳥には歯はないが、コウモリにはちゃんと「牙」があった。噛まれたら痛そうだなーと思った。
10分ぐらい観察していて飽きたので家の中に入った。しばらくして見に行ったら、もうバケツの中にはいなかった。飛んでいってしまったのだろう。
今日は夕方ハリネズミが庭にいた。
リスはしょちゅう庭の木から木へ飛び移っている。たまにキツツキが木をつついている。
我家の庭には木がたくさんありすぎて、自然豊かな環境といえば聞こえはいいが、実際は木のせいで日照が悪く、全て切り倒したい衝動に駆られている。
現在何年かぶりで子供が3人とも家にいる状態。
しかし恵子は論文を書いているらしく部屋からめったに出てこない。賢浩は毎晩友達と飲み歩いて午前様。ニコちゃんはどうしようもないぐらい学校の成績も悪いし生活態度も悪くて相変わらず頭痛のタネ。
子どもたちにはイライラさせられっぱなしで、すぐに小言を言ってしまい、はっきり言って私は子どもたちに煙たがられている。子どもたちとの関係は良好とは言えない。そんな中でコウモリやハリネズミの訪問は小さな癒しになった。
賢浩は無事にギムナジウムを卒業した。9年生、10年生の頃の成績はほぼ3と4ばかりで、一時はどうなるかと思っていたが、最終成績はそれほど悪くはなかった。特に数学が15点(最高ポイント)だったのをはじめ、理系科目はすごくよかった。賢浩は「おじさん(夫の姉の旦那さん)が僕の横に座ってマンツーマンで教えてくれたのが良かった。おじさんの教え方はとてもうまくて、面白さがわかった。」と言った。そして「僕がアメリカに行ってから一生懸命勉強するようになったのは、僕をアメリカの学校に行かせるためにみんなものすごくお金と時間を使ってくれていたことを、理解していたからだよ。だから後悔させたくなかった。期待に応えたかった。」と言った。ドイツにいるときには毎晩友達と遊び歩いていたのは「勉強したくなかったからと、家にいたくなかったから。」とも言った。家にいたくなかった原因はたぶん私と夫が子供の教育方針をめぐってしょちゅう言い合いをしていたからだと容易に想像できる。でも家にいたくなかったとはっきり言われてショックだった。
たぶん今恵子もニコチャンも「ママがうるさすぎて家にいたくない」と思っているのだろう。
自分でも子供を傷つけることを平気で言っているという自覚はある。私は正論をふりかざし嫌味なことをネチネチ言うタイプ。
子供が非常識なことをすれば「躾ができていない。親はどんな教育をしているのか?」となり、子供に「指導」「注意」をすれば子供に鬱陶しがられる。つくづく私は母親業に向いていないと落ち込んでいる。