第二章 雫( 月の雫 第二章)うわぁ・・・そとだぁすごいなぁ。 きれいだなぁ・・・ 第二章 雫 雫はきょろきょろと辺りを見回しながらにっこりと笑う。 何のへんてつも無い幽の家でも、雫にはすばらしく映るのだ。 コン・・・コンコン ドアをたたく音がする。 雫はさっと振り向き、幽の姿になると、ドアを開ける。 「よーっす!」 それは、煮物四世たちだった。 『死んでもらう』とか言ってたくせに、今はすっかり幽の友達だ。 まつのきが、家の中に入ってきた。 「よっす!幽!みやげもってきたぞー!」 雫には、誰が誰だかわからなかった。 ずっと幽の中にいて、外を見たことも、人と話したことも無かったのだから。 「・・・おーい!幽ー?どうしたーー?」 ブーたろう2が声をかける。 「ううん、なんでもない・・・」 「待て。こいつ、幽じゃない・・・」 煮物4世が言った。 「・・・・なんで?」 雫はずさっとあとずさる。 「目の色が違う。幽は水色だ。コイツは、藍色だ。」 「ばれた?」 雫はきゃはっと笑って、 四匹に電撃を落とした。 ばいばいw」 雫は幽の家から飛び出すと、逃げ始めた。 ジャンル別一覧
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