005801 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

☆へっぽこノベリストの部屋☆

☆へっぽこノベリストの部屋☆

第二章 雫( 月の雫 第二章)

うわぁ・・・そとだぁ


すごいなぁ。


きれいだなぁ・・・


第二章 雫

雫はきょろきょろと辺りを見回しながらにっこりと笑う。

何のへんてつも無い幽の家でも、雫にはすばらしく映るのだ。



コン・・・コンコン



ドアをたたく音がする。

雫はさっと振り向き、幽の姿になると、ドアを開ける。



「よーっす!」


それは、煮物四世たちだった。
『死んでもらう』とか言ってたくせに、今はすっかり幽の友達だ。
まつのきが、家の中に入ってきた。
「よっす!幽!みやげもってきたぞー!」


雫には、誰が誰だかわからなかった。



ずっと幽の中にいて、外を見たことも、人と話したことも無かったのだから。



「・・・おーい!幽ー?どうしたーー?」
ブーたろう2が声をかける。


「ううん、なんでもない・・・」


「待て。こいつ、幽じゃない・・・」
煮物4世が言った。
「・・・・なんで?」
雫はずさっとあとずさる。


「目の色が違う。幽は水色だ。コイツは、藍色だ。」


「ばれた?」


雫はきゃはっと笑って、
四匹に電撃を落とした。

ばいばいw」

雫は幽の家から飛び出すと、逃げ始めた。






© Rakuten Group, Inc.