日々のあぶく?

2007/02/10(土)13:29

魔法の声 コルネーリア・フンケ 浅見昇吾 訳

本(1447)

物語を声に出して読むことで(ランダムに)呼び出せる設定が魅力的。 でも、良いことばかりではないというぴりりと辛い設定にしてある。 メギーは本の修復士の父と二人暮し。 母親は小さい時に遠い所に行ってしまったらしい。 角の生えたテンを連れた"ホコリ指"と名乗る火の芸に長けた怪しい男の訪問があったことから メギーは父に連れられ、母親の叔母・エリノアの家に行くことに。 しかし、カプリコーンと呼ばれる男に父が攫われ、助けたいと思うメギーも巻き込まれていく。 メギー・フォルヒャルト~主人公。本好きの12歳の少女。 モルティマ・フォルヒャルト(モー・魔法舌)~メギーの父。古い本を修繕する仕事をしている。妻・テレサは9年前にある事情で姿を消す。 エリノア・ローレダン~テレサの叔母。大きな家に図書室を持つ本の収集家。 ホコリ指~火のショーをする曲芸師。顔に大きな傷跡がある。 グィン~ホコリ指と一緒にいる頭に角が生えた小動物。 カプリコーン~人を不安にさせるのが楽しい極悪人。「闇の声(インクハート)」という本を捜し求めている。コッカレル、バスタ、つぶれ鼻など手下多数。 モルトラ(カササギ)~カプリコーンの世話を焼く老婆。 ダリウス~カプリコーンに連れてこられた元教師。本を読み上げていた。 ファリッド~「アラビアンナイト」の中からモーによって呼び出された盗賊の少年。 フェノグリオ~「闇の声」の作者。老人。 レサ~カプリコーンの下女。声が出ない。 ~物語の中でカプリコーンに従う不死の怪物。 ネタバレあり 偶然、その能力を手にしたモーは「闇の声」から呼び出してしまったカプリコーンやホコリ指の変わりに妻を失う。 本に取り込まれていたテレサはダリウスによって現実世界に戻ってくるが、ダリウスの能力が足りなかった為、髪はブロンドから黒髪に、声は出なくなっていた。 テレサはレサと呼ばれ、カプリコーンの元で働かされていたが、ホコリ指に協力したりもしていた。 モーの能力はメギーにも受け継がれており、メギーはティンカーベルなどを呼び出す。 また、フェノグリオと協力し、彼の書き換えた物語を読むことでにカプリコーンを始末させ、その自体も消滅させる。 だが、その反動でフェノグリオが本に取り込まれてしまう。 メギー、モー、テレサはエリノアの家で一緒に住むことに。 物語の中に帰れなかったホコリ指と彼を慕うファリッドはどこかへ行ってしまう。

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