日々のあぶく?

2007/07/05(木)12:08

シー*ラブズ*ユー 東京バンドワゴン 小路幸也

本(1447)

下町の古書店を舞台にしたほのぼの、なんだか懐かしい気持ちにさせてくれる「東京バンドワゴン」第二弾! 「文化文明に関する些事諸問題なら如何なることでも万事解決」をはじめとする家訓を 出来る限り守ろうとする老いも若きもちょっとおかしな4世代ワケあり大家族が大活躍。 相変わらずほのぼのと心温まる物語。 堀田勘一 ~79歳。明治から続く古本屋〈東亰バンドワゴン〉3代目店主。 堀田サチ ~2年前、76歳で死去。勘一の妻。今も堀田家を見守っている。この物語の進行役。 堀田我南人~60歳。勘一の息子。伝説のロッカー。ラブ&ピースを合言葉に今でもフラフラしている。 堀田秋実 ~我南人の妻。5年前に急病で死去。 堀田藍子 ~35歳。我南人の長女。画家で未婚の母。カフェを亜美と切り盛りする。 堀田花陽 ~12歳。藍子の娘。しっかり者。 堀田紺  ~34歳。我南人の長男。元大学講師のフリーライター。古本屋を手伝う。         霊感があり、たまにサチと会話できる。 堀田亜美 ~34歳。紺の妻。才色兼備の元スチュワーデス。 堀田研人 ~10歳。紺と亜美の息子。誰とでも友達になれる。 堀田青  ~26歳。我南人と愛人・池沢百合枝の子。我南人の次男として堀田家で育つ。         長身美男子のもてる旅行添乗員。最近はすずみと店を手伝う。 堀田すずみ~23歳。突然、堀田家に転がり込んできた青の妻。文学好き。勝負勘あり。 脇坂家~亜美の実家 祐円   ~勘一の幼なじみ。近くの神社の神主だったが、息子に後を譲って悠悠自適生活。 康円   ~祐円の息子。 マードック~近くにアトリエを構える、版画や日本がを専門とするイギリス人。藍子が好き。         藍子とイギリスで二人展をやる企画がある。 真奈美  ~近所の小料理居酒屋〈はる〉の女将。藍子の高校の後輩。 コウ   ~50歳ぐらい。腕の良い料理人。12月からで働くように。 藤島   ~28歳。若きIT企業社長。無類の古書好き。 永坂杏里 ~藤島を支える美人秘書 茅野   ~定年を迎えたばかりの元刑事。古書好き。 池沢百合枝~日本を代表する大女優。青の産みの親。 槙野春雄 ~亡くなった大学教授。すずみの父であり、花陽の父。 ―ネタバレあり― 冬・百科事典は赤ちゃんと共に クリスマス、青とすずみは5日前に結婚式を挙げたばかり。 を訪れたのは骨董屋主人・伊藤と祐円、 藤島の会社の美人秘書・永坂、祖父の遺品である本を売りに来た学生・増谷。 カフェの方にはクリスマスパーティーの手伝いにマードック、招待された脇坂夫婦が来訪。 そんな時、カフェの置き去りにされた赤ん坊(捨て子?)が! 一晩様子を見ることにしたのだが、事態を知っても我南人はどこ吹く風だった… 増谷裕太~店の隣の曙荘に住む学生 玲井奈 ~家を飛び出したままの裕太の妹。我南人の亡くなった妻・秋実の若い頃の面影あり? 増谷の売った本の1冊がくりぬかれていた。 そこに入っていた古銭(高値で取引されているもの)は骨董屋・伊藤が着服していたことが判明。 赤ん坊・小夜の母は裕太の妹・玲井奈(19歳)。小夜の父・会沢夏樹(21歳)が借金返済のため、 玲井奈の実家に振り込み詐欺を仕掛けたことが判明。 お金を返そうとしていたが、追ってきた彼に見つかり、カフェに小夜を置いてひとまず逃げた。 追われていた玲井奈を助けたのは我南人。 春・恋の沙汰も神頼み 三月中旬、中学進学を控えた花陽は藤島に家庭教師を頼みたいと言い出す。 我南人が美人と会っているらしい? 売った本を1冊ずつ買い戻す初老の男性の目的とは? 橋田~茅野の先輩の元刑事(捜査第一課に所属していた)。      妻が百度参りの代わりにやっていた孫の合格祈願、      希望大学卒業生の本を買いそろえる儀式(50冊で妻が亡くなり頓挫)を      供養のため続けようとする(孫は合格している)も、それ以上買う知識がないため      一度売り、また1冊ずつ買っていた。 我南人が会っていたのは永坂。 藤島の彼が12歳の時に殺された5つ年上の姉(藍子に似ている?)を殺した犯人が近々出所するらしく、 犯人を藤島が殺そうと考え、身辺整理をしていることを相談していた。 堀田家男性陣および常連らで思い止まらせる。 犯人は藤島姉と恋仲だった教師で心中事件だったと判明。 そのころ、すずみと亜美の妊娠が判明。 夏・幽霊の正体見たり夏休み 夏休み、花陽と研人は脇坂夫婦と避暑へ。 そこで、勘一が昔出した貸し本屋時代の偽物の本を老女に渡される。 我南人の5歳年上のご近所山・正枝は最近同居をはじめた孫が幽霊と喋ると気味悪がっていた。 淑子  ~勘一の妹。戦後、アメリカ人と駆け落ち結婚。死んだ者とされていた。        本は日本を離れる妹に勘一が持たせたもの。夫に先立たれ、死ぬ時は日本でと帰国。 高坂光輝~正枝の孫。小説を書き、考えを口に出したり、トリックを実現できるか実験していた。 コウ  ~<はる>の料理人。池沢小百合の紹介だったらしい。何か事情があるらしい。 秋・SHE LOVES YOU 亜美とすずみが臨月を迎えた10月。 東京バンドワゴンが唯一休む日、それは秋実の命日である10月14日。今年は7回忌。 明るく、堀田家の太陽のような存在だった秋実は病に倒れ、亡くなる直前、 著名人が寄稿した堀田家の「呪いの目録」の呪いを解いていた。 マードックと藍子はイギリスでの二人展へようやく出かける。 秋実の死後、荒れたり、意気消沈した堀田家を救ったのは亜美。 (秋実、藍子、亜美の"あ"、サチの"さ"、あが三個あるから"あさん") 日本好きのマードックの両親も日本贔屓。 結婚前の日本女性と旅に出たとは何事かと二人を連れて緊急帰国。 急ぎで結婚式を挙げ、再び旅立つ。 池沢小百合が女優引退を表明。我南人と再婚か? 亜美は「かんな」(神無月に産まれたことと、勘一の"かん")を すずみは「鈴花」(すずみの"すず"と異父妹の花陽の"か")を出産。 続々と家族が増えて、これまで以上に大家族物語になる模様。楽しみ。

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