カテゴリ:本
読み始めてすぐ、「魔女は甦る」の続編だと気付く。
「魔女~」・・・怖くて後味が悪いとあっさり読んでしまったので、 この機会にもう一度借りて、再読もしてみた。 続編があると、「魔女~」の印象が少しましになった・・・かも? そして、「魔女~」にはシリーズ多数出演している渡瀬と新人・古手川が出ていたんだなと あらためて認識。すっかり忘れてたな。今回渡瀬らは登場してない。 槇畑はあのラストシーンからどうなったのか、 今までのシリーズ中、どこかに書いてあったかな~? プチ宮條の印象があった麻薬取締官・七尾究一郎が主人公。 検挙率ナンバーワンの七尾は、売人(元製薬会社社員)仙道を確保するため、 暴力団員・山崎から手を組まないかと持ちかけられる。 だが、仙道が殺され、その容疑が七尾に賭けられる・・・。 ---------------------------- 仙道は「魔女~」で舞台となったスタンバーグ製薬(本社・ドイツ)元社員。 桐生が生み出したヒート(依存性薄いバージョン)を少年らに売りさばいていた。 だが、ヒートを手に入れようとヤクザ、チャイニーズ・マフィアも乗り出してきていた。 宮條の死後(死んだと思われていた)、宮條の捜査方法をなぞるように無茶ばかりの七尾。 七尾は麻薬を打たれても耐性がある(反応が出ない)特異体質を生かし、おとり捜査で活躍。 だが、徐々に別のかたちで反応が出てくることが判明。 終盤、「魔女~」で死んだと思われていたまさかの宮條(警察庁生活安全局刑事)からの電話が。 あの事件から2か月余り後らしいことが判明。 病院に収容されたが、最近まで意識がなく、現在も携帯電話も握れないほどの怪我を負っているらしい。 宮條が生きていたことは嬉しいのだが、「魔女~」での槇畑の惨状を思うと、 一人で乗り込んでいた宮條が生きているのが不思議なほど。 今回は狂暴化した野犬がスタンバーグ日本支社跡に潜伏した七尾、山崎と 仙道と手を組んでいたスタンバーグ元研究員・本田を襲う。 (周辺は立ち入り禁止区域となり、住民は避難済み。) 「魔女~」はヒッチコックの[鳥]、今回はゾンビ映画(バイオハザードの犬など)を彷彿とさせる。怖い。 最終的に本田が持っていた最後のヒートを打った七尾がぼろぼろになりながらも 2人を守りつつ、野犬と爆撃機の攻撃(火)をかろうじてかわして跡地から脱出。 本田はヒートを再び作り、本社復帰を狙っていたようだが、 七尾らにより、ヒートを解析した大学で解毒剤開発に携わる方向に。 (「魔女~」で狂暴化したカラスによって惨死したヒート開発者・桐生の彼女で、 解毒剤のきっかけとなるかもしれない酵素の情報を見ていた美里はいまだ目覚めていないようだ。) ヒートの情報を手に入れ、他に漏れぬよう隠蔽に動いたアメリカの計画によって 封鎖されたスタンバーグ跡地は焼き払われ、ヒートは日本から根絶みたいなラストだが、 そもそも今回は生きているカラスは出てこないが、 「魔女~」ラストでカラスは槇畑の病院まで来ていた。 カラスによってどこかでまた狂暴化した事件、動物暴走が起きるのではないだろうか。 仙道を殺したのは七尾の上司、麻薬取締部捜査第一課長篠田麻由美。 ヒートが絡んだ子供同士の抗争で巻き添えを食い、意識不明の重体になった娘の復讐から。 ヒートのその後に重きが置かれているようで、犯人はあっさり仕上げ。 仙道が持っていたヒートのアンプルも廃棄済み。 その後、協力していた山崎を警察に差し出すことになるが、 山崎は仙道を殺してヒートを独占したのではないかと組から疑われてていたこともあり、 疑いが晴れるまでの身の安全を図るためと、 殺人容疑で警察に捕まった七尾を奪還するために護送中の覆面パトカーを襲撃したのは事実と受け入れる。 山崎が依頼する弁護士は御子柴(贖罪の奏鳴曲)らしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 15, 2012 12:59:42 AM
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