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カテゴリ:アート虎の穴
ということで、奈良美智展(@米子市美術館)に行って参りました!
今回は、奈良氏が自ら作品を選び構成する展覧会ということで、小さな美術館ながら、2階の空気がもう既に「奈良ワールド」。 奈良といえば・・・カワイイっ!っていうのには少し違うテイストのある、「ひねた目の子供の絵」というイメージが先行しますが、今回の展示はそういう「いかにも」なものだけでなく、もっと静かなインパクトを持った作品も多かったように思います。 会場も壁は白一色。壁は所々に節穴(ワザと開けてあるのか?)のある板を使い、空間を仕切ったり、小部屋を作ってみたり。空間構成にも遊びが満載。ドールハウスを歩いているみたいな感じ、とでもいうか。 そして、小部屋に入るとまた部屋の中や、部屋の壁の中に作品が展示してあって。また、壁の隙間の行き止まりのところに写真作品が展示されていたり(注意してみてないと、見落とす可能性大!)更には小部屋の窓の、その又向こう側の窓に他の作品が見えるよう配置してあったりと、遊びゴコロも有り。 そんなわけで、目につく節穴を覗きまくった私(←勿論こんな「見るからに怪しい客」は私だけです)。 展示作品は、オブジェ、アクリル画、水彩、デッサン数十点(テクストがドイツ語のものもあり。当然読めませんが;「アムロ(歌手の)」と書かれたスケッチもあったり)。 ですが、やはり一番良かったのは「Fountain of Life」。 会場の中に作られた小さな家の中に配置された、私の身長よりも少し高いオブジェ。 ソーサーに乗ったカップの中には、瞳を閉じた子供の頭部。 その閉じた瞳からは、細い筋を描きながら水が流れていきます。 かすかな水音を立てて、カップに流れ落ちた水はモーターでくみ上げられ、再び子供の中へ帰っていきます。 オブジェの中を流れる水は、永遠の循環さえ感じさせます。 観ていて、時間を忘れる。 そういう作品でした。 (ずっと観ていたい、という「(目の)快楽的作品」とは又違った趣があります。こういう作品に会うのって、久しぶりかも・・・)。 米子市美術館での会期は3月21日(月・祝)まで。 この展示は、吉井酒造煉瓦倉庫・弘前(青森)に巡回します(会期:4月16日~5月22日)。 お近くの方は是非! それから、極秘(苦笑)に進めていた50000hitプレですが、今回は奈良さんグッズ(展示のお土産)+αを予定しております。 なお、基本的にBBSに申告宜しくです。こちらも詳細は後日。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.03.07 20:02:28
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