|
カテゴリ:カテゴリ未分類
突然思い出した本。 「愛を乞う人」下田治美 角川書店 この本は電車の中では読めない。怒涛の涙で。 ひたすら娘を虐待し続ける母親に圧倒される。 読みながら、いつ終わるともわからない、果てしない暴力に ただただ涙を流し続けるしかなかった。 どうして下田治美がこれを書いたのかは知らない。 わたしのなかの下田治美は、離婚について、一人親の子育てについて、 おもしろおかしく綴ったエッセイの著者でしかなかったから。 >愛し方を覚えてよ。 そう。 それはいちばん悪い愛しかただ。 わたしたちの社会では、 ときに暴力さえも愛の反語として容認される風潮がある。 だけど、暴力は暴力だ。 たとえその心理に愛が働いていたとしても。 それを許す必要はない。 幼児虐待の本ばかり読んでいた時期があった。 なぜ。 どうして。 親は子どもを虐待するのか。 いまも本当のところは分からないけれど、「幸せ」な環境でないと、 どんな人でも子どもを虐待する可能性はある。 そして、虐待家庭には誰かの手助けが必要だ。 本人だけでは決して解決できない。 犠牲者は子ども。 子どもは誰にも訴えることができない。 動物とおなじように。 動物虐待者と、幼児虐待者と、どちらが重い病なのだろうか。 ときどき考えては憂鬱になる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.03.11 00:46:50
|
|