ばたばたkawasemiのつぶやき

次男の陸上の大会で４ＡＭ起き。この日はｲﾝﾌﾙでﾘﾚｰﾁｰﾑの人数が足りず棄権になったので午前中だけ応援に行き昼から四ツ谷へ行きました。
台風が通り過ぎていて本当に良かったーーー神様ありがとう


しかも１F3列目中央よりのやや左手！！！というお席です。きゃーーー
この生演奏を、手元を、こんなにじっくり見られて聴けるなんて、もう2度とないかも！


13時半開場、14時開演との事だったので　13時半ちょっと前に到着したら「間もなく開演･･」のｱﾅｳﾝｽが入り、よくよく確認したら　13時開場、13時半開演じゃありませんかあぶなかった･･･


　　


◆高木　竜馬(ﾋﾟｱﾉ）　　　　　　ﾗﾌﾏﾆﾉﾌ：ﾋﾟｱﾉｿﾅﾀ第２番(ﾎﾛｳﾞｨｯﾂ版）

◆黒川　侑(ｳﾞｧｲｵﾘﾝ）　　　　武満徹：妖精の距離　ｻﾗｻｰﾃ：ｶﾙﾒﾝ幻想曲

◆北村　朋幹(ﾋﾟｱﾉ）　　　ﾏﾙﾁｪｯﾛ～ﾊﾞｯﾊ：ｱﾀﾞｰｼﾞｮ　ﾊﾞｯﾊ～ﾌﾞｿﾞｰﾆ：ｼｬｺﾝﾇ　

◆宮田　大(ﾁｪﾛ）　　ﾊﾞｯﾊ：無伴奏ﾁｪﾛ組曲第６番　ﾘｹﾞﾃｨ：無伴奏ﾁｪﾛｿﾅﾀ　ｶｻﾞﾙｽ：鳥の歌

　　　　
◆中野　翔太(ﾋﾟｱﾉ）　　　　　　ﾗｳﾞｪﾙ：水の戯れ　ﾗｳﾞｪﾙ：ﾗ・ｳﾞｧﾙｽ



あまりにもﾊｲﾚﾍﾞﾙな若手ばかりなので　修行中の身としては　ここで色々と書くのはおこがましすぎるので細かいはなしで

CD屋さんでは　つい巨匠と言われるものが目についてしまいますが　今日のようなこういう場所へ足を運ぶ時間がもっとあったらなあと思います

八千代のｺﾝｻｰﾄで高木竜馬くんの演奏を聴いてからほぼ１年。
一回りがっちりした印象を受け　今回も彼のﾚﾊﾟｰﾄﾘｰであるﾗﾌﾏﾆﾉﾌのﾋﾟｱﾉｿﾅﾀ・ﾎﾛｳﾞｨｯﾂ版にもまたそれが現れているように感じました。
これは本当に華のある曲ですよね～
いつもそうみたいですが、高木くんは座る位置などをきちんきちんと決めるﾀｲﾌﾟのようで１ﾐﾘ2ミリ単位で座り直すので見ているこちらも非常ーーーに緊張します
１曲終わるまでこちらも息を詰めて聞いてしまいます。酸欠状態

北村朋幹くんと言えば　GWのﾗﾌｫﾙｼﾞｭﾙﾈでﾊﾞｯﾊｲﾝﾍﾞﾝｼｮﾝ全曲という（初心者向けの）演目があり　次男のために予約しようとしたらあっという間に完売していたんだっけ？
自分はこの子については全くの白紙状態だったんですが　今回もまたﾊﾞｯﾊと聞き、この子は平成のﾊﾞｯﾊ弾きなのかと思ってしまいました。

自分の中ではﾊﾞｯﾊは白いｲﾒｰｼﾞですが　北村くんのﾊﾞｯﾊには色が見えます。
若くて情熱的なﾊﾞｯﾊだなあ･･しかし北村くん細いなー･･･

ﾊﾞｲｵﾘﾝは殆ど聴かないけど　この2曲はいい選曲ですね。
しかしこのﾚﾍﾞﾙの人でもこんなｺﾝｻｰﾄでｶﾙﾒﾝとか弾くんだ。
ﾁｪﾛは好き！しかもﾊﾞｯﾊ。
ﾘｹﾞﾃｨのﾁｪﾛｿﾅﾀはあまりにも難解すぎて私には理解不能。すみません。
しかしこの域の曲を目の前で聞く機会など滅多にないので　本当に貴重な体験でした。

中野さんのﾗｳﾞｪﾙ･･･「水の戯れ」はよく聞きますが　あちこちで弾かれるだけに比較されやすく難しいですね。


あっという間の2時間半。
中野さんの演奏が終わり、最後に全員が舞台に登場し挨拶をして戻る時、もたもたと道を譲り合っていたのが微笑ましかったです　


さて、ボーっとしながら会場を出て、通路からﾛﾋﾞｰへ向かおうとしたら　同じ通路を通って同じように楽屋からﾛﾋﾞｰへ移動するこの5人と一緒になってしまいました


ええーーー　




高木くんと握手しちゃいましたーーーーー




あの、ﾎﾛｳﾞｨｯﾂのﾗﾌﾏﾆﾉﾌを弾いた黄金の手ですよ

高木くんは両手で私の右手を握って下さいました

ｲﾁﾛｰと握手してもらった、と喜んでる小学生ﾋﾟｯﾁｬｰと大差ないな、自分

あまりにも想定外の出来事だったので　どんな言葉をかけたら良いのか、頭の中で色々な言葉がｸﾞﾙｸﾞﾙ（この0.5秒の間に脳は色んな仕事をするのだな）･･･「素晴らしかったです！」ってのもなあ･･このﾚﾍﾞﾙのﾋﾟｱﾆｽﾄじゃ「何が素晴らしかったかわかるのか」と思われそうだし･･「よく頑張りましたね」じゃお母さんか！で、咄嗟に出た言葉が「おめでとうございます」･････って生け花の展示会の招待客か
あああ～気の利いたｾﾘﾌが言えなかった自分が悔しい



この手で、何も触らないで、そーっと持ち帰って、次男にハンドパワー移せないものか？（無理）



さて、ﾛﾋﾞｰに出たら　そこはすごい事になっていました。




　　　　　　





一番左側が宮田さん、左から2番目が高木くん。一番右に見えるのが黒川くん。
高木くんはどっかの国の皇太子みたいだわー。