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カテゴリ:暮らしのひとこま
予報より早く雨が降ってきました 何層にも重なった厚い雲が強い風に押されて流れていきます もう、そこまで冬が来ているよ、と教えているようです
先月、ちょっとしたご縁で二冊の詩集を手にする事が出来ました その一冊は以前にも個展を観て、何とも言えずノスタルジックでありながら 独特のモダンなタッチに興味を覚えた画家の展覧会へ行った時です 絵の他に、小さめな絵本のような物が目に止まり、手にとって見ると 詩集… ではなく俳句集でした 歌人は海老名衣子さんと言う方で、すでに80代でいらっしゃるようです その本の挿絵が展覧会の主、小山まさえさんの絵でした
詠まれた句は、ふと心にとまった何気ない日常の様が 読む者を、親しげに頷かせるものでした この絵のページにはこんな句が…
◇焼き魚 煮ざかな卯の花 くたしかな
◇朝から風 夾竹桃は母の花
このページには…
◇栗ご飯 誰に尽くすと云うでなく
◇十四五の柿吊り私の日と思う
などなど… 他にもこんな句が
◇西日濃く納戸母亡し箱枕
◇野のねむりはじまる十一月の雨
◇寒牡丹ひだり眉毛がととのわず
小山さんのどこかユーモラスでほのぼのする絵と相まって、一冊求めて来ました 忙しさの合間にも手に取り、心に響く句の数々に慰められています 全文英語でも表記され、本の構成と編集の上手さにも感心した一冊でした
もう一冊はこれです
これは今年の元旦号のある全国紙の一面に 依頼を受けて提供した私の写真に、それを見て詩を詠んだ詩人の作品集です このワシオさんご本人が送って来たのではなく その元旦号の新聞を見たある方が写真を気に入られて ぜひとも私に一言話したいと人伝に聞いてお電話がありました 隣の市に住んでいらして、次回の個展等あったら知らせて欲しい と仰ってくださいました、この秋丁度その方の住む町で 新ギャラリーのオープニング・イベントに私も出品したのでお知らせをしたのです 早速観に来て下さり、後日ご丁寧に感想とこの詩集を送ってくださったのです ワシオ・トシヒコさんを良くご存知のようでした
その写真とは… 僭越ですが… こんな写真で
それで詠まれた詩は
こんな詩を詠んでいただいて、恐縮至極です
家の外と中を片付けながら、壁に掛けてあった写真に気がつきました これは冬の写真、なのに一年中掛けっ放しだったと… 取り替える間もなく、またすぐ冬になりますね
母の一周忌が近づいてきました ようやく遺品の整理を始めました 去年の今頃の事を思い出すと胸が痛くてなりません どうも、ブルーなトーンを消す事が出来ないようです
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Last updated
2007/11/10 01:04:16 PM
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