北タイの国から（北タイの家族）

娘がニキビの治療で皮膚科に行きたいという。
総統閣下は娘と一緒に
とあるデパート内にある皮膚科に出かけた。

行ってみると皮膚科というよりも
美顔ショップのようないでたちの店だ。

娘のニキビ治療が終わると
何を血迷ったのか
閣下は店にあった”レーザー美顔治療”の広告に
眼光を走らせた。

　総統閣下：「おうー。これやこれや。
　　　　　　　このレーザーで益々ワシの美貌に磨きが掛かりよるで。」

閣下はレーザー治療に挑むことを決心した！！

　　　店員：「奥様。（語尾アクセントが上がっている）
　　　　　　　このレーザー治療で一段と奥さまのお肌が
　　　　　　　白くお綺麗になりますわよ。」

　　　総統閣下：「あらまあ、嬉しいわ。
　　　　　　　　　オホホホホホー」
　　　　　
いよいよ治療の開始だ。
レーザーが閣下の肌に照射された！！「ジーッ！！」

とその時、
レーザーよりも数倍光量の多い
発光体（閃光）が閣下の脳天から放たれた！！！
　　　
　　　　総統閣下：「痛い！！な、何やねんこの痛さは！！
　　　　　　　　　　ワシの顔をステーキのウエルダンみたいに焼くつもりかー！！
　　　　　　　　　　ヒリヒリしてかなわん。
　　　　　　　　　　止めや止めや。もうええ。
　　　　　　　　　　治療はせんでええ。」

　　　　　店員：「奥様！！大変申し訳ございません。」



店員さんは
閣下のレーザーよりも凄味のある閃光に怖れおののき
平謝りする一方だ。

　　　総統閣下：「娘！早うこっち来い。もう帰るでえー！！」


　　　　店員：「奥様。大変申し訳ございませんが
　　　　　　　　ご迷惑をおかけいたしましたので
　　　　　　　　ご料金は正規価格の半分でよろ、、。」


今話題の水着レーザーレーサー並の速さで
閣下の額から閃光が放たれた！！

　　　　　総統閣下：「なんじゃいワレ！！人に痛い思いさせといて
　　　　　　　　　　　まだ金取ろうと思うてんか！！
　　　　　　　　　　　娘のニキビ代金のみで十分やろ。
　　　　　　　　　　　これも教訓や。
　　　　　　　　　　　色々な客に接して経験を積んでいく中で
　　　　　　　　　　　立派な接客業務のプロになるんや。
　　　　　　　　　　　姉ちゃんはどこの出身や？」

　　　　　　店員：「あっ、はいメーホンソンです。」

　　　　総統閣下：「おっ、そうかワシと同じ出身地やないか。
　　　　　　　　　　頑張りや。姉ちゃんはきっと立派な店員さんになれる。
　　　　　　　　　　ワシも影から応援したるで。」


料金もタダになり
店員の教育まで遂行してしまった。
次はどんな業者が閣下の”閃光教育”を受けるのか
それは誰も知る由が無い。。。

　”何じゃー！！このデカイ羽は！！”



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