船上の調味料の話し
今、船上には90人位らしいが、出身国は多くて、判っているだけでも、日本マレーシアフィリッピンインドアラブはよく判らない、と言うより区別がつかないヨーロッパも判らない。ポーランドが一人いるのは確か。全部で20か国位でしょうか。で、テーブルの上の調味料の種類がハンパではない。ドレッシングだけでもフレンチ、イタリアン、サウザンアイランド、ロシアン・・・ロシアンってのは、初めて試したけど、味が濃いね。寒いからかしら。日本代表は、前にも書いた通り、1.キッコーマンと2.七味唐辛子後者は、私が持ち込んだものだけど、もう残り少ない。チーズも、日本と同じスライスチーズ、切ったプロセス・チーズが2種、この他、白くて酸っぱいチーズ、見た目豆腐、これはアラブのスーパーに行くと、大きいままでトレイなどに入って売ってる所が多い。他に缶に入ってるスプレッド・チーズ、ツブツブになってるコッテージ、全部で6種ほどあってその日の気分で選べる。ハムも、柔らかいのと、サラミの大きいスライス等3種くらい。従って、毎日違った、ハムチーズサンドが食べられる。で、机の上の調味料を載せていきましょう。これは、日本代表、醤油はおなじみのマーク、で、裏を見るとUSA製とあります。シンガポール製がアラブでは多かったけど。で、味は全く同じ。違うのは緑の「日の丸」、ハラル・マークがついていることです。まあ、調味料には付いていないものが多いんですけどね。昔、味の○に疑惑がかかったことがありますね。なんでも、製造工程で、豚のエキスが使われている、というもの。結局クリアして、問題無い、になったようです。この「ハラル」は結構大変で、面白い話が多い。イスラムでは、ウロコの無い魚は食べてはいけないとなっているらしい。だから、ウナギは長い間、食べられなかった。ところが、日本人を始め、かば焼きなんかにして食べているのを知って、研究の結果、皮膚の下に退化したウロコが発見された。で、イスラム圏でもかば焼きを食うようになった。また、イランでも、東洋人が余りうまそうに、サメを食っているのを見て、研究した。すると皮膚にウロコがあることが判った、で、ハメネイ師に「食ってもよろしいですか」とお伺いを立てると、「ウン、苦しゅうない」。で、イランでは、フカヒレ・スープが飲め、チョウザメの卵、キャビアが食えることになって、今では、カスピ海のキャビアは名物になってしまった。なんて話が、まことしやかに囁かれている。本当かどうか、怪しんだり、探ったりするのは野暮というもの。こういう話は楽しまなくっちゃ・・・タコ・イカの類も、今ではアラブでは普通に食べてますね。イカはかなり食べてるし、魚市場でも見ましたが、タコは見なかったですね。サウジ人を大阪に案内した時に、彼らがたこ焼き屋の屋台を見て、翌日、「カズ、TAKOYAKIってなんだ」。よっぽど、美味そうに見えたんでしょうね。ローマ字で書いて聞いてきた。「オクトパス」と教えてやったら、その場で、ハラルかそうでないか、言い争っていた。結論としてOKになったらしくて、翌日「美味かった」と言っていた。これから、オリンピックも開かれるし、ハラルかどうか調べて、屋台にもハラルマーク(緑の日の丸)を付けたらいい。リンゴ飴、綿あめ、焼き栗、銀杏、みんなハラルですよ。牛の串焼き、牛肉焼きそば、お好み焼き(但し、豚バラ、ベーコン無し)、みんなOKですよ。