生頼範義展
記録的な寒さのなか、プチインフルにもめげず、本日は上野へ。 パンダじゃねえぞ、「生頼範義展」鑑賞であります。 ゴジラものは少なかったものの、 ウルフガイ、幻魔大戦は涙が出るほど懐かしかったものの、 そんなものでは終わらない。 絵の技術についてはまったくの門外漢でありますが、 海、煙、吹雪、炎の、なんという躍動感。 じっと眺めていると、画面が動いていく様を感じるのであります。 氏の描く西洋系のお姉ちゃんが美しく妖艶なのは周知として、目を瞠ったのは、手、指の描き方。 なんと表情のある指を描く人なのだろう。 指にこれほど感じ入った作品は、北斎の娘葛飾応為の肉筆画以来。 今回展示されているのは、3,000以上! という氏の作品群から250品ほど。 人を描き、空間を描き、色を描き、未来を描き、希望と絶望を描き、描き切るなかで逝った巨星。 素晴らしい展覧会でありました。 しみじみと思い返し感動に包まれつつ、待つWFまで、あと23日。