カテゴリ:小説のおはなし
このところ、どーしても欲しかった「江戸川乱歩貼雑譜」。
昭和16年前後、言論統制という時局の煽りを受け、執筆活動を休止せざるを得なくなった氏が、その時期に編んだ、己の半生を記録したスクラップ帳。当然、門外不出で、氏の死後も、その存在は広く知られながら、すべてが公開されたことはなかった逸品。 恥ずかしながら、これが出版されていたと知ったのは、つい最近のこと。 加え、根がおっちょこちょいなので、1989年出版と聞き、とっくに絶版になっていると思い込み、古本屋を回ったり、ヤフオクで落とし損ねたり。ところが、よくよく調べたら、絶版になどなっておらず、いまだ新品が手に入る……。 嬉しいやら、なさけないやら。 で、ようやく手に入れたのであります。 昔の文体で、しかも手書きの部分が多いので、読み難いのでありますが、いやしかし、面白い。眺めているだけで、当分楽しめそうであります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.06.29 21:57:09
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