お友達に頼まれて、豊倉康夫教授の書かれた”芸術と文学に見られる神経学的作品”を読んでいます。
というのはこの本を英語に翻訳するかもしれないからです
豊倉先生は、わたしの父と同年代の方です。尋常小学校の思い出話など読んで、父を思い出しました。
あのころの日本は貧しかったのですね
私の父も貧しくて、いつか金持ちになったら牛乳をのむんだと夢にまで見ていたそうです。
大人になって、お金を稼げるようになると早速牛乳を一本買ってぐいっと一気にのみほしたら、 lactose intoleranceのため（牛乳の中にあるたんぱく質を砕くエンザイムが体の中にない）下痢したそうです。
わたしもラクトス・イントレラントなので、毎日豆乳を飲みます。
相補版の”ことばの力”のなかに、”尋常小学校のころ”の思い出がつづられています。熊本市のはずれの小学校に来る生徒たちは大変貧しかったそうです。
豊倉先生の父親は、郵便局で働いていたので、食べるものに欠くことはありませんでしたが、同級生たちは、小作人の子供たちで、お弁当を持ってこない生徒が何人かいました。
昼弁当の時間になると必ず数人同級生の姿がみえません。
家に、昼ごはんを食べに帰っているのかと思ったら、ある日箸を忘れて家に帰る途中、水道口からしきりに水を飲んでいる生徒と顔をあわせてしまいました。
この話を母親にしたら、母は”今度から箸を忘れたらだめよ”といっただけで何も言いませんでしたが、翌日、母は、残りのご飯で、握り飯を２つ作って、”お友達２人に渡しなさい”といって渡したそうです。
昼休み時間同級生を探し当てて握り飯を渡そうとしたけど、”そんなものいらん”と冷たく言い渡されました。仕方ないので、握り飯を残して教室に戻ったら、その握り飯はいつの間にかなくなっていたそうです。
母は、この話をきいて、満足そうでした。
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貧しい人を助けるとき、繊細さが必要だと思う。
私はプライドが高いので人から物をいただくのが下手だ。というか、もらうと返さなければと思ってしまう。素直に、感謝していただくというのは、謙虚さが必要だ。
”貧しさ”には”恥”が伴っている。
人間として劣っているかのような錯覚にも陥る。
ゆうべ、アシスタントのジェシカさんと話したのは、ターキーの話だけではなかった。ショックだったので夕べの日記にはかけなかった。
８月にお父さんが失職して以来、おかあさんが初めて仕事に出るようになったそうだ。以前働いていた会社がオハイオ州にあるので、”もしかしたら、お父さんがそこで仕事を見つけて、引越しするかもしれない。”と悲しそうに話していた。
８月から今まで、３ヶ月間、毎週土曜日わたしのアシスタントをしながら一言も言わなかった。彼女は長女（１８歳）で、次女は５歳だし、一人で苦しんでいたのかもしれない。
来年から大学なので、オハイオの大学にも申し込もうと考えているらしい。
この試練を通し主への信仰が強まり、家族関係が深まりますようにと祈ってういる
と同時にもう少し、働き手の間の交流を深める努力が必要だと教えられた。
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