米国大統領選08:初戦のアイオワを終えて
今NHKのBS1でアイオワ州予備選後の解説を見ています。わかりやすいけど、やっぱり物足りない。メディアの解説ですから・・・かといって、僕もすごく知っているわけじゃないけど。。。感じたことを少し。<共和党について>ハッカビーは突然出てきた候補かというと、一概にそうとは言えません。2006年にブッシュ政権の支持率が下がり始めてから、共和党支持者は頭を抱えていました。しかし、当初から大統領選を目指したのは共和党内部を固められない見られている、「Social Liberal」と呼ばれる人たち。ジュリアーニやマケイン、ロムニーなどです。だから、「Social Conservative」と呼ばれる人、特に宗教右派と呼ばれる人たちは上記3人の代わりになりうる人たちをずーっと探していたのです。今日に至るまで数人の名前が出ては消えていきました。2006年から1年以上もこの試行錯誤が繰り返されたのです。その中で、ハッカビーが2008年1月に残ったのです。元牧師(神父?)でキリスト教に信仰深く、アーカンソー州知事として行政での実績があります。私がアメリカから帰った(2007年6月)後からだんだんハッカビーを推す声が強くなってきたと記憶しています。おそらく、彼ならば本選でも民主党と戦えるというイメージも大きくなったのでしょう。とはいえ、彼がこのまま押し切れるかは不明。だって、都市(大票田)と地方(今回のアイオワ州を筆頭に)の有権者が同じ意識を持っているのか、難しいところです。(もうちょっと米国国内政治に詳しければ 気のきいたコメントができるのですが・・・)とりあえず、ロムニーは難しそうだね。福音派を筆頭に、宗教関係からはモルモン教徒であることが嫌われているみたいだ。あとは、これから1ヶ月間を楽しんで見ていきましょう。<民主党>ヒラリーはほぼ三分の一の票を取りホッと一安心といったところでしょう。オバマがいいスタートを切ったのと言わずもがな。エドワーズを含めた三つ巴で今後の1ヶ月間の展開を見てみなきゃ、なんともいえません。<その他>NHKBS1で一つだけ気づいたのは、YouTubeの影響力の強さ。アイオワというド田舎にいる福音派の人が、YouTubeでのハッカビーの演説を見ているところが放映されていました。日本だと単なる若者の時間つぶしの道具だけど、向こうは大人も含めて見ていますよ。しかも、若者も含めて政治参加意欲は高いから(通常も高いけど、特に今回の選挙は高い)インターネットがますます重要、というかネットで人柄や政策を訴えていくのが当たり前になりましたね。これが今回の選挙で新たな影響を見せるのか。注目したいと思います。さーて、5日後のニューハンプシャーも楽しく選挙を見るぞー!