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K氏のひとりごと

K氏のひとりごと

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2005.08.14
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カテゴリ:カテゴリ未分類
inuたけし君が未だ小学校低学年の頃の話。
彼は道端で子犬を見つけた。

あまりに可愛いので、たけし君は子犬を家に連れて帰る
ことにした。
それを見かけた、母親は
「そんな小汚い、犬なんか捨ててきなさい。」
とたけしを叱った。

しかたがないので、たけし君は近くの公園に捨ててきた。
..でも子犬はすぐに帰ってきてしまった。

また母親に叱られた。「もっと遠くに捨ててきなさい!」
たけし君は泣く泣く、自転車で思い切り遠くまで
足を伸ばし捨ててきた。

しかし、子犬はまたも帰ってきた。

とうとう、たけし君は電車に乗って捨てに行くことにした。

..いくつか駅をとおりすぎ、見知らぬ土地へ降り立つ
たけし君。
だが、今度はたけし君のほうが帰り道が分からなくなって
しまった。

途方にくれるたけし君。

すると..どうだろう、子犬はたけし君のズボンのすそを
口でひっぱり
誘導していくではないか。

子犬は自分をひろってくれた、たけし君の家をけっして
忘れなかった。

そして

遠い 遠い道のりを ふたりで 一緒に..とぼとぼ
家に帰っていった。

..ふたりはようやく家にたどりついた。
すっかり夜になっていた。

帰りが遅い息子のことを心配していた母親は
衣服は汚れ疲れきった、たけし君の姿を見て、
何があったのかを悟った。

どんなにか心細かっただろう息子を守ってくれたのは
自分があれほど嫌った、汚れたちいさな子犬であった。

..息子の顔がにじんで見えた。

母親はそれ以来、子犬のことを、いつまでも大切に
あつかったとさ。


(いまメールで「北野監督の幼少時代の実話」って送ってきたので
小説にしてみました。)






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最終更新日  2005.08.15 06:47:14



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