カテゴリ:読書
静かに知的で良識のある一般市民として暮らしている超能力者たちのお話。
薄い本ですし、短編集なので時間のない方でも楽しめます。 10篇の短編集なのですが、私は1篇めで涙が出てきてしまいました。 他の9篇はそれほどでもなかったのですが、 1篇目のおじいさんと少年の話が特に良かった。 恩田陸は好きな作家の一人で、「六番目の小夜子」を始め何冊か読んだ。 最初は、私の学生時代の後輩が泊まりに来て、 「先輩、面白い作家を見つけたんです。」といって鞄から取り出したのが、 「三月には深き紅の淵を」だった。 なんと、その後輩は、イギリス留学中の妹を訪ねた貴重な1週間の旅行の最中に、 飛行機の中で読むために持参した恩田陸の本を 夢中で読んでいて1日ホテルで過ごしてしまった! という失敗をしてしまったとのこと。 なるほど、それほど、はまる本とは如何なる物か? と手に取ったのが、私の出会いでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.10.24 11:44:31
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