渡来人
カワセミ 外国渡来人が中央の政府に登用され活躍(とくに財政・外交・文化など)した例は、大陸の騎馬民族国家では非常に多い。匈奴では中国人が文筆・外交・文化面で、突厥ではソクド人がもっぱら経済・文化面で、元朝蒙古ではイスラム教徒の色目人がほとんど財政面で、またアッパス朝のアラビアではペルシャ人、シリア人などが文化面を担い推進した。 ・へ2・・・日本古代の渡来人たちが文化の担い手、推進者となり、大和朝廷の発展のために大きな貢献をしたのだ。とくに彼らが漢字・漢文を伝え教えた功績は絶大だ。また漢字を持って日本語を表わす訓の工夫も、主として彼らによってなされたのに相違はなく、こうして大和朝廷は記録をもつようになる。国家の統治の上で、文化の向上と、文筆の果たした役割ははかりしれないものであった。(江上「騎馬民族国家」より) ・朝鮮南部と5世紀日本が境界を越えて一体となっていたことは何かみらいを暗示しないものでもないかもしれない。侵略とかという意味ではなく、ボーダーレスという意味でだ。 ・へ2・・・この周辺については研究すべきことが山ほどある。国家主義という視点からではなく、現代歴史学の目で見直す必要は大いにありそうだ。確りした歴史観で研究して成果を上げてもらいたいね。それこそ翻訳が必要だ。右脳で分かっていても左脳で翻訳して整理し、一般人にも分かりやすく理解させてもらいたいものだ。それまでは自分なりに読むしかないけれど。謎解きの史料はいくつかある。