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カテゴリ:読んだ本
仕事場が移転し,駐車場がなくなってしまったため,電車通勤をするようになりました。
かなり久々(といっても5年ぶり?)に定期券を作りました。 授業は9:10からですが,遅くても1時間前には着いて準備したい私。ただ単にコピーなどの準備ができてないだけ,という説もなきにしもあらず。 まあとにかく6時半ごろの電車に乗るんです。6時前に起きるのはツライですが・・・仕方ないですね。 でも,電車に乗ればこその楽しみもあることを思い出しました。そう。読書ターイム! 普段は「本を読む時間があるなら仕事しなきゃ・勉強しなきゃ」と思って(と言いながらネットで遊んでしまったりするのですが)なかなか取れない読書タイム。 でも,電車の中では読書の他にできる有意義なことといえば寝ることぐらい。というわけで毎日文庫本をかばんに入れてちょっとずつ読んでいます。 今週は,読みかけになっていた 華麗なる一族<中・下>がお供でした。 上巻をドラマがやっていた頃に読み終わって,その後時間がなくてお待たせした中・下巻。 泣いちゃいました。 中巻は電車3往復で読み終わり,今日の行き帰りは下巻でした。どんどん罠が仕掛けられてイライラする中巻を乗り越えたどり着いた下巻。止まりませんでした。 電車が駅に着く頃ちょうど鉄平の会社がつぶれるところで,先が気になって気になって。帰ってから一気に読んでしまいました。(あれ?勉強は?仕事は?) 鉄平の会社が実質的に倒産に追い込まれてどん底に落とされた彼の描写を読んで,本当に人生を賭けて働いた男の夢が破れたその悔しさやむなしさや複雑な感情が伝わってきて,同情の涙が。 人が死んだり,いじめられたり,という場面ではない,こういう場面で,主人公に「同情」して泣いたことは今まであったかな? 当たり前ですが彼の自殺のあたりでも落涙。その後の兄弟の変化,やりとりにも涙。 この本を読んで泣くとは思っていなかったので自分でも少し驚きました。 そして確信。鉄平は絶対木村拓哉のような容貌ではない。木村氏が悪いわけじゃないけど,彼は鉄平のにおいがしない。HEROの役で良いじゃん,彼は。なんか鉄平はねー,もっとバカ正直な人なのよ。 万俵大介も,北大路欣也はドラマではうまいなー迫力ある悪役だなーと思ったけど,原作の大介とはやっぱり違う。北大路欣也のイメージは潔癖な感じがするからだろうな。 原作の大介はもっともっと冷徹で冷酷な,いやらしい(エッチな意味じゃなくて)顔のできる人。誰だろうな・・・私の頭の中には顔があるんだけど。 私の感想なんて陳腐なことしか書けないので書きませんが,あらためて山崎豊子氏はどんな人か興味がわきましたねえ。あれだけのストーリーを書くために必要な知識・情報を手に入れるのを想像だけで気が遠くなりそうです。 やっぱ小説家はタダモンじゃないですな。 タイトルの突貫工事は恥ずかしながらドラマで聞いて「トッカン工事」って何?と分からなかった言葉。辞書で調べました。新しく覚えた言葉です。ははは。ありがとう拓哉さん。 来週は何を読もうかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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小説は読まないので(どこかリアルにかなわないような気がして)遠ざかっていましたが、この手の小説なら読んでみたいですね。ドラマはよく見ませんでしたが、キムタクはキムタクにしか見えませんでした・・。
電車通勤にあこがれています。こちらにはJR東北本線しかないので。(^_^.)テヘッ (2007年09月22日 10時02分40秒)
私もこっちに来てから、かなり本読んでるよ。
最近読んだのは、松本清張とか村山由佳。あと、恩田陸や宮部みゆきはこっちに来てから好きになりました。 山崎豊子だったら、『大地の子』読んだことあるなぁ。これはドラマも秀作だったような気がする(←ちょっと記憶が曖昧だけど・笑) (2007年09月23日 09時51分23秒)
ぴすけっとさん
>小説は読まないので(どこかリアルにかなわないような気がして)遠ざかっていましたが、この手の小説なら読んでみたいですね。 ぜひぜひ。 現実よりリアルな感じがするのは描写がうまいということなのでしょうか。その「小説」という世界への距離感と実際の「政治」との自分の距離感が似ているのか,フィクションなんですがうそ臭くなくおもしろかったです。 >ドラマはよく見ませんでしたが、キムタクはキムタクにしか見えませんでした・・。 まあ,それは仕方ないですよね(笑)どんな役をやっても彼は彼にしか見えないから,かわいそうですね。 >電車通勤にあこがれています。こちらにはJR東北本線しかないので。(^_^.)テヘッ あら。 うちも田舎なので基本は車なんですけどね(笑) (2007年09月23日 14時38分44秒)
おいくさん
>私もこっちに来てから、かなり本読んでるよ。 そうそう。日本より,そういう時間がとりやすいよね,なぜか。私も向こうでよく読みました。貸してもらうことが多かったからありとあらゆるジャンルだったなー。 >最近読んだのは、松本清張とか村山由佳。あと、恩田陸や宮部みゆきはこっちに来てから好きになりました。 村山由佳と恩田さんのは読んだことないなあ。今度読んでみよう。松本清張はおもしろいよね!宮部みゆきは,作品によってすごくおもしろいのとまあまあのがあったような・・・ >山崎豊子だったら、『大地の子』読んだことあるなぁ。これはドラマも秀作だったような気がする(←ちょっと記憶が曖昧だけど・笑) これもうちにあるから読んでみるつもり。でもちょっと重いテーマなのがね,読み始めるのに勇気がいります。ドラマは上川さんだよね~かっこいいので覚えています。 (2007年09月23日 14時41分56秒)
ねーーー!
やっぱり鉄平はキムタクじゃないでしょー。 私もニースで「華麗なる一族」を読んだけど、本当に引き込まれるようにばばーっと読みました。 「華麗なる一族」というタイトルとは裏腹悲惨な一族なんだよね。今は「大地の子」読んでるよ。これもまたすごいのよ。山崎豊子、恐るべし。 (2007年09月24日 02時22分23秒)
アリンコ@beさん
>ねーーー! >やっぱり鉄平はキムタクじゃないでしょー。 そうそう。昔のドラマの方があってたといううわさをよく聞くので再放送期待したいところ・・・無理だろうなあ。 >私もニースで「華麗なる一族」を読んだけど、本当に引き込まれるようにばばーっと読みました。 そうそう,アリンコさんの日記見て思い出して手に取ったのでした,実は。ほんと,最後はばばば~って感じでした。 >「華麗なる一族」というタイトルとは裏腹悲惨な一族なんだよね。 うんうん。みんなかわいそう。最後の華麗な晩餐とは程遠い食卓で終わるシーンが今後を象徴しててね。。。 ドラマでは「遺書」があったんだけど,それも残さなかったってあたりが絶望度が感じられて良かった。 >今は「大地の子」読んでるよ。これもまたすごいのよ。山崎豊子、恐るべし。 おおー。私も以前から母に勧められていたものの重そうで敬遠していたのだけど,この際山崎豊子シリーズ行ってみようかと思っております。 (2007年09月24日 10時41分08秒)
ひでみんみんさん
>本読めてほんとに良いよね。 うんうん。 ひでみんみんも多読家だよね~ >『西の魔女が死んだ』読んで先月、泣きました。 おお。チェックしなきゃー (2007年09月28日 08時46分42秒) |