追悼・横田順彌
久々に「SFマガジン」を買った。表紙が横田順彌の写真で「追悼・横田順彌」となっていたからだ。今年(2019年)の1月4日に73歳で亡くなっていたようだ。今年の大河ドラマ「いだてん」に、突然天狗倶楽部が登場して嬉しくなっていた。古くからのSFファンなら、誰でも「天狗倶楽部といえば横田順彌」と結びつく。「ちょっとしたブームになるかも知れないなぁ」とのんきに思っていたが、残念ながら本人はドラマを見ることもできなかったようだ。(実際に、1999年出版の「快絶壮遊〔天狗倶楽部〕明治バンカラ交遊録」の新装版が今年になって出版されていた。)横田順彌は、デビュー当初から気に入ってコレクションしていた作家だ。(※別HP「WOがキライ!」参照)ハチャメチャSFから始まって幅広く活躍し、後年は古典SFの第1人者となっていた。特に明治時代の天狗倶楽部一連の本は非常に面白く、押川春浪などを知らしめていた。なお、個人的には「小惑星帯(アステロイド)遊侠伝」が大好きだ。近年、お気に入りの作家だけでなく、俳優、ミュージシャンが続々と亡くなっていく。ただ、寂しい。