テーマ:ニュース(100224)
カテゴリ:日々の暮らし
JR西日本のニュースは、引き続きTVを賑わせている。 事故調は、直接の事故原因は速度超過による人為的ミスだと報じたが、 さらに心理状態の分析なども進めるという。 過密ダイヤ、罰則を含む秒単位の管理、回復運転の奨励からわかることは、 “どんな理由でも、遅れたら急いで取り戻せ”というJRの日常だ。 利用者としては、通勤電車が30秒遅れても何とも思わないのに理解できない。 また、大阪圏では新型ATMが3割程度しか設置されていないというが、 (ちなみに、首都圏では100%設置済みのようだ) 速度を制限する新型ATMはわざわざ設置しなかった可能性すらある。 脱線防止ガードを設置しなかったのは単に“節約”なのだろうが、 新型ATMをつけてしまうと、現在の管理体制は成り立たず 過密ダイヤの維持にも支障をきたしてしまうと考えられるからだ。 かつて、42人の死者をだした1991年の信楽高原鉄道衝突事故(滋賀)の際、 JR西日本が責任を認めたのは、なんと2002年に控訴断念(民事)した時だった。 情報を隠し責任を否定し続けることで、補償金を払うことにはなったが、 結局JRの誰一人、刑事罰を受けることはなかった。 なるほど。JRは、ちゃんと“学習”していたのだ。 (現JR西日本の社長は、信楽事故では記者会見を担当していたらしい) 当然、再発防止や体質改善という声は大きくなるだろうが、 いやがらせをしても意味がないし、置き石などはもってのほかだ。 なぜこんな体質ができてしまったのかを明らかにするとともに、 JR上層部の刑事責任を問う必要があるだろう。 “人命を軽視すれば逮捕される”と学習させなくてはならないと思う。 また同時に、こんなJRを放置しておいた国の管理責任も大きいだろう。 事故がおきる前までは、JRは民営化のお手本だったし、 JR西日本の社長は関西経済界の功労者という立場だったのだ。 《昨晩のBGM:PYG》 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/05/10 03:42:13 PM
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