COLOR．．．

今日は卒業式の練習があった。
体育館で入場の練習や歌の練習などをした。
もちろん歌は男女別・・・。俺は女子のパート・・・。
男子がうらやましくなった。
なんで俺には男子と同じような低い声が出ないんだよ・・・。
保育所からずっと一緒だった隣の友達。
隣から男らしい声が聞こえてきて、俺は友達の声に耳を傾けていました。

俺の学校では毎週月曜日に朝の集会があります。
もうすぐ卒業式なので集会の朝に歌の練習をするようになっています。
名簿順で並んでいるんだけど、歌になると男女が固まって歌うようになって
俺はそれが凄く嫌で嫌で仕方ない・・・。
男子たちは後ろで固まって歌ってるんだけど、その姿を見ると俺もあの中に入って
歌いたいっていつも思います。
俺の周りには女子しかいない。後ろを向けば男子がいる。
俺は後ろばかり見てしまう。男子の中に入りたくて仕方がないから・・・。

体育館の練習が終わった後、女子だけが教室で練習ってことになった。
先生に「女子皆移動しろ～　早く～」と言われ、俺は動きたくなかった。
体育館に残っていたかった。だけど無理だから仕方なく移動した。

嫌々移動した先では俺の想像していた通りの雰囲気だった。
女子たちが楽しそうに話している。
俺はクラスの子と一番後ろに行った。後ろが一番楽だから。
歌の練習が始まって、歌っていると急に感情がこみ上げてきた。
涙が出そうになって俺はとっさに上を向き涙を止めた。
だけど辛くて辛くて仕方がなくて、教室から出ようと思った。けど歌い続けた。
女子の歌声が響く教室で、俺は孤独感をいつも以上に感じた。

またこんな状況があったら、きっと俺は涙を止められないと思う。


辛いことを我慢してきた毎日だけど、今日が一番辛かった。。。