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テーマ:今日の出来事(289046)
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![]() ギタリスト=アラン・ホールズワースが4月に亡くなっていたのを最近知った。 ギターフリークには知られた超絶技巧ギタリストだが、新聞の死亡記事にはなっていなかった。デヴィッド・ボウイやチャック・ベリーとは知名度に差があるのだろう。 彼のギター・プレイは、かなり昔にアルバムを1枚聴いたくらいだった。 タワーレコードに行ったら、彼をしのぶ2枚組のベスト盤が並んでいたので買って聴いてみることに。 曲調やギター・ソロ、その音色など、どれをとってもユニークだ。 クラシックでもないし、ブルースやロックの影響はかけらもない。といってジャズとも少々違う。まさに現代音楽であり、アラン・ホールズワース節としか言いようがない。 加えてギター・ソロも唯一無二。長い指で常人には不可能なフレーズが目にもとまらぬ速さで展開する。 思わずため息が出る。 ジョン・マクラフリンや渡辺香津美のように聴こえる曲もあるが、聴き終えるとやはり違う。しかも、ある時期はシンタックスというギターシンセサイザーを積極的に弾いている。この音色がまたユニークこの上なし。(このギター・シンセ、リー・リトナーも弾いていたよね。でもすぐに消えてしまった。何故だろう?量産されぬまま生産を中止したのだろうか。) アルバムに付いていた英文のライナーノートには、リターン・トゥ・フォーエバーのドラマー=レニー・ホワイトが、アラン・ホールズワースをして”ギターのジョン・コルトレーン”と評していると書かれていた。しかも、アランは実は当初、ギタリストではなくサックス奏者を志していたとも書かれていた。なるほど、そういわれれば彼のギター・ソロはコルトレーンのアドリブに聴こえなくもない。 また、この孤高のギタリストをリスペクトしていたあのロック・ギタリスト=エディ・ヴァン・ヘイレンの口利きで、アメリカのメジャー・レーベルと契約にこぎつけたという興味深いエピソードも書かれていた。 全28曲のベスト盤の中で一番気に入った曲は「レターズ・オブ・マーキー」。冒頭に提示される変拍子のモチーフに思わず引き付けられる。ギター・ソロも圧巻。 特に日本で人気が高く、晩年まで日本各地のライブハウスでライブを続けていたそうだ。どんな指使いでギターを弾いていたのか、一度ナマで見てみたかったな。 アラン・ホールズワースのユニークなギターワークを思いっきり堪能した空梅雨の1日でありました。合掌。 最後に一句。 「 舞い降りて アランのギター 吠える夏 」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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