カテゴリ:毒親対策
多くの親は子供を叩きたい衝動にかられても、大体は抑えることができます。実際に暴力をふるったりも殆どしません。しかし不幸にして、それができない毒親がいます。どうしてかれらは自分の衝動をコントロールする能力が、驚くほど欠如する毒親になってしまったのでしょうか。
第1に自分自身も親に暴力を受けて育ち、体罰が当たり前となっているケース。 第2に子供のときに感情を満たされず、大きな欲求不満を抱えたまま成長して成人してしまった。つまり、情緒面では子供のまま成長できていない成人となった。 第3に、アルコール等の依存に陥っている。 そんな毒親から暴力を振るわれ人間性を踏みにじられた子供が、親に対する信頼感と安心感を回復するのは容易ではありません。仮にあなたの親子関係が健全だったなら、成長過程のプロセスで自然と情緒的に安定した人間に育ち「世の中は基本的には自分を受け入れてくれるんだ!」という感覚をもった大人になれます。 そんな大人は自己開示ができ、弱点を他人にさらすことも可能になれます。自分の気持ちを交流させる質の高いコミュニケーションを行え、親友・恋人・配偶者(夫や妻のこと)などを手に入れることもできる、気持ちが豊かな人生を送りやすくなります。 しかし... あなたが毒親に育てられてきたならば、子供時代に常に緊張と不安を感じされ続けてきたわけです。そんな子供は、成長すると自己防衛的に常に心身をこわばらせた人間になります。 なぜ子供であるあなたが狙われたのでしょうか? それはこどもは弱くて反撃せず、屈服させるのが簡単な存在だからです。(あなたが特別弱いわけではありません)でもあなたが成人に近づいていろいろな力がついてきたならば、いつまでも無力だった幼い時代の自分であり続ける必要はないのです。 毒親にも批判を恐れる気持ちがある場合があります。そんな毒親は「お前の為に暴力を振っているんだ!」とうそぶく者もいます。でも、常に理不尽な毒親対応で、子供が強くたくましく育つことはありません。毒親たちの教育は、明らかに養育者としては不適切なのです。 ここからは少し残酷な話になるかもしれません。あなたに毒親として振舞った片親。そんな毒親の理不尽な対応を、あなたを明確に守ろうともしないで、傍観者に振舞った親」も、毒親なのです。 子供だったあなたは、傍観者の親をあなたと同様の被害者と思っていたかもしれません。しかし、傍観者の親はおろおろしながら適切な養育を行う責任回避をしていたのです。(自分を守るためだったかもしれませんが) そして子供のあなたは... 「実は両親が共に養育者失格者である」という辛すぎる現実を認めずに済んだのです。 片親が毒親だった。或いは両親とも毒親だった。この事実を気づいたり、気づいても受け入れることができない場合。あなたが感じてためているもえたぎるような心底の怒りはいつまでも消えることはありません。 またそんな毒親には、きまぐれに子供に優しくすることがあります。子供はその一時のきまぐれの幻想を大人になっても追い求め続けようとしています。その場合、自分の親が毒親だったという事実を受け入れる場合の障害になるでしょう。しかし、親が毒親である事実。それを認め、更には外部の人間に相談したり、支援を求めながら、自分の育成歴の問題点を解決していくことは、時間がかかってもあなたを「本当に心が成熟した大人」へと近づけてくれるプロセスなのです。 第6部へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.07.09 21:51:51
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