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キャリアコンサルタントひろくん

キャリアコンサルタントひろくん

2021.04.25
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カテゴリ:リワーク
​ いろいろな事情で仕事ができなくなり、再び働けるよう工夫するプロセスを「リワーク」といいます。今回はリワークについて情報提供しますね。リワークと一口にいっても、実際は幅広い内容を含んでいます。時系列で大別すると3段階に分れており
1.リワークに取り組む為の土台づくり(下準備)
2.就労にむけた多様なトレーニング等(就労準備・訓練)
3.就労後の定着に向けたコーピングの向上等(就労後の定着工夫)
と言えるでしょう。

<1.リワークに取り組む為の土台づくり>

​​ 仕事ができなくなった方が再び働けるようになることは、本人にとって一大ビックプロジェクトです。なぜなら仕事を遂行するためには多様な工夫が求められ、更には仕事に込められる意味・価値観も重要だからです。それが一度挫折しているわけですから、これ以上は説明不要でしょう。
 対象者の中にはひきこもり状態になっている人も少なくないでしょう。そういう方が対象の場合、まずはリワークに取り組む為の土台づくりが大切になってきます。これはリワーク作業に限りません。例えばレジリエンスを高める際にまず行うのがコンディション調整です。カウンセラーですら、自分に十分な心理的余裕がある状態(自己一致)が求められます。それぐらい
☆重要な問題の解決には、解決に向けた体制作りが重要になるのです。​​


 一般的に大切になるのは以下のような点になるでしょう。

・業務遂行以前に、まず日常生活をリズムよく送れる状態の構築。
・自分が抱えている精神的な問題はなにか?の把握。
・自分が置かれている環境上のハンデ(例:親が毒親等)は何か?の把握。
・自分の仕事上の能力・経験・適性・可能性等の把握。

【仕事を行う以前に日常生活をリズムと作って送れる状態の構築について】

 大切な要素は主に、睡眠リズム、食事のタイミングや量、コミュニケーションをとる意志をもつ、自分の辛さ・苦しさを自覚できる、問題から盲目的に逃げる自分を自覚する。これらが重要となってきます。

 睡眠リズムは最重要項目といえます。ある程度決まった時間帯に寝て、なるべく決まった時間に起床する。概日睡眠リズムを形成することです。その為には日光浴の活用が重要となってきます。朝の決まった時間に日光を浴びる。或いは日光と同等の効果がある照度の光を浴びる行為が効果的です。体内時計は25時間設定なのですが、そのずれを調整するのが日光を浴びる行為なのです。
 ひきこもりの場合でも窓越しに日光をあびるだけで効果は絶大になります。また「窓を開ける」という行為を(自主的に)できるようになることが、心理的にプラスの影響(引きこもりから脱出する)を与える可能性があります。

 概日睡眠リズムと同様に、食事を決まった時間帯に摂ることも少しずつ段階的に行っていきます。摂食障害等の問題があれば、専門医やカウンセラーからの支援を受けましょう。その上で「決まった時間帯に食事をちょっとでも摂る」習慣をつけていきます。大切なのは、バランスのよい栄養摂取と規則正しい摂取習慣なのです。


 対人恐怖・対人不信がある人にとっては、人と会うこと自体が非常に苦痛なことでしょう。ですが仕事を行う場合、全くコミュニケーションを行わないで済む職種は限られてしまいます。一方、​挨拶と簡潔な報告・連絡・相談さえできれば、最小限の関わりですむ職種はたくさんあります​。つまり、決まった場所に決まった時間に赴いて、そこで挨拶を行う。この行為になれつつ習慣づける(系統的脱感作)ことです。習慣になると必ず余力が生まれるので、簡潔な業務上必要なコミュニケーションの練習を行えるようになります。もしもリワークに有利な講義・トレーニングを受けることができれば、実務能力訓練も同時に行えて相乗効果は高くなります。​


 自分の苦しさ・悲しみに向き合い、受け入れ、癒すことも引きこもり等の状態から抜け出たり、過剰なストレスを低減する際に大切です。心理的問題を抱えると、自分を守ろうとして★敢えて心の負担に鈍感になる状態になろうとするケースが発生します(防衛機制:抑圧等)。ですので、カウンセラー等の支援をうけながら、安心して自分の辛さ・悲しみを感じて、受け入れることが心の健康さを取り戻す上で大切なのです。​

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 また防衛機制の現れ方として顕著なのが、現実から完全に逃避することです。そうしたケースでは、支援者が信頼関係を築くことが大切だといえます。自力で逃避を自覚し、解消にむけて対応することは非常に困難です。対象者は教育力の無い親による生育歴、歪んだ価値観の植え付け・関係等に苦しんでいる場合が多く、その基本的な自己イメージ・ビリーフをネガティブに強化する否定的な経験をたくさん味わっている可能性が高いのです。(選択的に進んでネガティブな経験を味わい続ける方も少なくありません)ですので、対象者には信頼関係を構築できた支援パートナーが重要となります。そして
☆安心して自己の内面・現状・重要な他者との関係等を見つめることができる環境を創出させることが大切になるのです。​​


今回はここまでです。次回以降【自分が抱えている精神的な問題はなにか?】等について解説していきます。





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Last updated  2021.04.25 18:29:55
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