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キャリアコンサルタントひろくん

キャリアコンサルタントひろくん

2024.09.29
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​​※基本的に小中学生を想定した記事になっています。
 昔からよく言われるのが「いじめられる側に原因がある」という主張です。結論から言えば、それは間違っています。主張の一部分は正しいけれど、原因はいじめられる側だけではないということです。

 いじめは本当にたくさんの要素がからんで起きます。あえて大まかにわけると
1.人の個性・特徴の問題
2.各人に影響を与える環境の問題
に別れます。

 人の個性・特徴とは、例えば考え方、行動、見かけや身体的特徴、価値観、コミュニケーションの仕方などを指します。一方、環境とは、例えば家族、学校、友人、クラスメイト、教師などになります。そしていじめはそれぞれが影響しあって発生するので、関係する人たちとそれを取り巻く環境の全てに働きかけながら、改善していく必要があります

 本日(2024年9月29日)Xにていじめられやすい人の特徴を列挙した投稿がありました。某スクールカウンセラーが主張した内容を転記すると、次の通りになります。
1不潔
2けち
3陰気
4嘘つき
5口が軽い
6性格が内向的
7自己主張が苦手
8冗談が通じない
9融通が利かない
10人に合わせられない
11常におどおどしている
12身体が小さくて力が弱い
13背が低い、または高い
14極端にやせている、太っている
15目立ちたがり屋。もしくは目立ってしまう。
16勉強や運動ができない、もしくは仕事ができない
 現実的に考えれば、スクールカウンセラーの主張は基本的に正しいと言えます。確かにこれらはいじめられるリスクを高めるように感じられます。

 子どもたちは学校という特殊な空間にて、長時間、同じ人間たちとずっと過ごすことが求められます。また活動内容は、基本的に「勉強」になります。勉強は「勉めて強いる」と書くように、社会人として基本的な能力を養成できるかわりに、子どもたちにはかなり強いストレスがかかることになります。
​ 強いストレスにさらされると、人間はストレスから自分を守ろうとします。その方法の1つが、攻撃的になって、他人をいじめるという方法なのです。またその他人の特徴は集約すると次の4点になります。​
1.(自分を含む)みんなと同じではない。
2.自分よりも弱い。
3.自分よりも優れている。
4.コミュニケーション能力が低い。
上記の16項目も、この4通りのどれかに入っています。

 ではいじめられている児童・生徒は、この4つ(16項目)を改善すればいじめられなくなるのでしょうか?結論を言えば
☆いじめられなくなる可能性はあるが、相手の問題と環境問題がそのままであれば、十分な可能性があるかどうか?疑わしい。
となります。しかも、私はいじめられなくなる為に
☆自分らしさ・自分の個性(難しく言うと尊厳)を捨てることを強いられる「部分」もある
のです。ですから改善点には
☆直した方がよいことと、直さずに自分らしくいてもいい部分がある
とお伝えしたいのです。

 では具体的に先ほどの16項目について、どのように対応していけばいいのでしょうか?
1不潔:家庭の経済状況等が許すようであれば、なるべく清潔にすることで、他人に不快感を与えないで済みますし、自分も健康的に過ごせます。これは改善が望ましいでしょう。
2けち:親や教師が子供たちにギブアンドテイクについて教えることが望ましいでしょう。但し、節約することは必要かつ重要なソーシャルスキルです。
3陰気:これは個性です。直す必要はありません。大御所芸人の「タモリ」さんも、自分自身を陰気だと評価しているぐらいです。但し、コミュニケーションスキルを磨くことは有用です。
4嘘つき:なるべくウソをつかないことが必要です。信頼を失う原因になる為、改善が必要です。(ウソによって、自分の心の何を守ろうとしているのか?を把握することが大切です)
5口が軽い:改善が望ましいです。将来不利益をまねく可能性もあります。
6性格が内向的:これも個性です。直す必要はありません。ユングは人の性格を外向的・内向的に二分しているぐらいです。但し、コミュニケーションスキルを磨くことは有用です。
7自己主張が苦手:アサーショントレーニングなどのスキル訓練と併せて、自信を養うことが重要です。
8冗談が通じない:
9融通が利かない:
10人に合わせられない:
8~10:個性があるうえ、発達障害が関連するケースもあります。カウンセリングを活用してみましょう。
11常におどおどしている:自信の養成が重要です。小さな成功体験を積む、小さな自己判断を積み上げる、たくさん良い所を褒めてあげたり、基本的対人信頼感を上げてあげるなどが有効です。
12身体が小さくて体が弱い
13背が低い・高い
12~13個性であり、改善が困難です。親や教師の子供たちへの教育が重要です。
14極端に痩せている・太っている:食育を行うこと、家庭の食事環境のチェック、心理的問題の改善が重要でしょう。病気が原因なら、それを子供たちに周知して指導することも大切です。
15目立ちたがり屋:相手に劣等感があることを子供にやさしく教えることが有効でしょう。空気が全く読めない場合は発達障害などの原因も検証すべきでしょう。
16勉強や運動などができない:本人が全く努力していない場合は、自分を守り成長する為にも努力を促す方がよいでしょう。頑張っていても成果が出なかったり、全く適性がない(例:学習障害など)の場合は、教師、スクールソーシャルワーカーなどが「アドボカシー」活動を行うべきでしょう。

長くなりましたが、まとめます。
 いじめは個人それぞれ、環境が複雑にからみあって起きる。だから、いじめられる人が改善したとしても、いじめがなくなる為に十分な改善が行えるとは限らない。ただし、改善を行う価値はあるし、成長にもつながる部分がある。
 改善した方がよいこと、むしろしなくても良いことがある。そして、そうした子供たちの個性を伸ばす為には、周囲の大人・専門家も子供たちを支援していくことが大切でしょう。





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Last updated  2024.09.29 19:34:12
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