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テーマ:映画館で観た映画(8407)
カテゴリ:映画(外国語)
私は原作を読んでいない。
無神論者である。 中世史・宗教史には興味が深い。 中学から大学に到るまで美術に親しんできた。 カンヌでは拍手が湧かなかったらしいけれども、 こんな私にとっては充分に堪能できる世界だった。 もっともカンヌでブーイングが起きたのは、映画の質のせいではなく、 宗教上の事だろうけど。 キリスト教にそれほど深く関わっていない国、日本人にとっては ただのサスペンスとして受け入れやすい映画だと思う。 何か、何を書いてもネタバレしそうで。。。 とっても書きにくい。。。 サスペンスに慣れすぎたのか、主要人物に関して (怪しい人物など)意外と早くから全容が見えてしまった。 最終的にああなった「あの人」の身の上(?)についても、 割と早い段階でたぶんそうなんだろう、と察しが付いたし。。。 そういう意味では、この映画は私にとっては、あまり謎だらけの映画ではなかった。 ただ、謎解きに到るまでの映像の数々が素晴らしい。 特に、数秒見ただけで文字列を覚える事ができるラングドンが 文を覚え、空でそれを分解してアナグラムを解いて行く様。。。 その一つ一つがピッタリと重なっていく時の映像はゾクゾクした。 そして、ラングドンの足元に今まさに眠る物を発見し、 思わずひれ伏するラストは。。。 映像の迫力に飲まれ、私もいつの間にか手を合わせていた。 何かに狂信的になるって恐い事かも知れない。 そこまで何かを信じられるのは幸せな事かも知れない。 名画や歴史的な教会と共に、今に残される物の不思議な威力に、 何の宗教も持たない私でも打ちのめされずにはいられない。 この映画を見たら原作に触れてみたくなった。 そして原作を読んだら、きっともう一度映画を味わいたくなるに違いない。 【公開中の映画のトラックバックリスト】 ・間宮兄弟 ・チェケラッチョ!! ・海猿 ~ LIMIT OF LOVE ~ ・ダ・ヴィンチ・コード@映画生活 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年06月01日 21時06分21秒
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