カテゴリ:老人のつぶやき
アメリカ?で発生したプライバシーという考え方が進んでどれくらいに
なるんでしょう? プライバシーというのは、「個人」だけしか見ない考え方。 公共というのは、「周り」を考えること。 「近頃、物騒ですね」という会話は、すべての原因がプライバシーに 起因していると思います。 日本も近代化が進んで都市部に人口が集中し、マンションを立てて 住宅を増やした。 それまでは、「長屋」であり町内会があった。 町内会では、どこに、どんな家族が住んでいるかをみんなが知っていて、 玄関に鍵などなかった。当然犯罪も起こりえない。 なぜか?その町内みんながみんなを知ってて、もし変なことをしよう ものなら、村八分にされたり、そこには住めなくなるわけです。 犯罪者の情報はすぐに広まるし、外から入ってきた人に対しても、 みんながみんなを知っているから、入ってきた人だってどんな人かを 知ろうとするわけです。 マンションによって核家族化が進み、隣の家さえもどんな人が住んでいるか 知らない世の中になってしまった。ということは、みんながみんなを仲間 ではなくて、「敵」だと思うようになってしまったんですね。 そんな住環境で「仲間意識」など生まれるはずがない。 そしてみんな、「内」に籠もるようになる。さらに、自分の「内」なる 「プライバシー」を主張するようになるわけです。 そしてついに、家族の中でも「プライバシー」と言い出すわけです。 それが、没人格に繋がっていくんですね。 その流れで犯罪が起こったり、軽いものでいくと、電車での化粧したり、 ヘッドフォンステレオを大音量で聴いたり、、座り込んだりする迷惑行為を するようになるのだと思います。 電車の中は、公共という名の「個室」と化していくのです。 大勢が見ていても、「見ていないことになっている」。見ていてもいても、 みんな「内」に籠もっているので、注意もしないし興味もないし、 席を譲ることなどありえないような世界になってくるのですね。 それは若者だけでなく、中年も同じです。 先日、東京から帰りの新幹線で、パソコンでヘッドホンをつけずに音声を 周りに放出して映画を見ているサラリーマンがいた。しかも3人組。 誰も注意にしない。 私は、回ってきた車掌さんに、「音、止めさせてもらえますか」と伝えると やっと止まったという始末。私は5列くらい前だったのでそれほど大きく なかったのですが、前列の人とか煩かっただろうに、注意もしない。 こんな世の中になってしまっているです。 そらあ、犯罪も増えるでしょう。他人の行為に何も示さないんですから。 そして当然、この発想は、組織にも広がっている。 会社の組織でマネージャーが部下に興味がない。 部下がどんな人間かも知ろうとしない。その逆で部下がマネージャーを 知ろうともしない。 上手く行く組織、優秀な社員が継続して生み出されている組織は、 お互いのことをよく知っているし、会社によっては誕生日会なんかを やっているところもあるようです。 すべての人が「平等に」心を開き、プライバシーを振り回さない組織は、 上手くいくんだと思います。 だって、本当は人は、自分のこと知ってもらいたいと思っているし、 知ってもらえることでホッとするんですね。 だからそんなまねをする犯罪に引っかかったりするわけです。 そうやって、いまインターネット上でコミュニティーが大盛況だし、 今後も発展していくんだと思います。 ということで、「賢者力」を上手く使って、人の心を開くマネージャーが 増えていくといいなあと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.03.13 21:00:19
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