カテゴリ:老人のつぶやき
人事の仕事をしていると毎日、人事関連のニュースは見るようにしています。
バブル崩壊後、概ね2000年からこれまでの5~6年は雇用環境が激変しました。 インターネットが出てきて、これが進んできた社会は非常に便利になりました。 一方で雇用環境は、様変わりしました。 中間の卸な不要になったり、成果主義が導入されて、企画などの売上げに直結する仕事を 物流などの現業ので報酬の格差は一段と広がりました。 少子高齢化や高学歴志向が進んでくると、現業をする人がいなくなってきます。 ライブドアの事例で明確になりましたが、ネットを通じて、楽して稼ぐ方法をみなが考える ようになってさらに現業をする人がいなくなってきています。 しかしながら、冷遇されている現業とはいえ、「消費」という視点で考えると いくらインターネットのようにバーチャルな世界が発展しても、 食べ物は現物、衣服も現物、住居も現物、何かサービスを受けるのも人を介して であって、ものを作る人、運ぶ人は必ず必要になるので、 この現業がなくなることは100%ありえません。 それなのに、日本は現業をする人がいなくなってきている。 農業をする人がいなくなれば、100%輸入に頼る事になる。 日本国内の物流も現業を嫌い人手不足なので、外国から人を雇うことになります。 それでも、日本は実質鎖国をしているのと同じで、外国人を雇い入れるのには、 厳しい制限があります。 日本人が現業をしないとするならば、その代替が必要なわけで、 ある意味労働力も外国に依存することになります。 経済の基盤である人がいないとう状態は非常に危険だなあと思っています。 ところで、その現業の労働者の今の処遇は、ある意味産業革命後の労働者や 日本でいうところの「ああ野麦峠」の時代に近いのではと、ちょっと飛躍しすぎですが、 思っています。 産業革命の頃などの労働者は日雇いだったそうなの雇用も安定していません。 昨今は、偽装請負の問題もあるように、バブル崩壊後の企業業績に回復は、 そんな労働環境の悪化を進めて、人件費を下げたということがあってのことかと いうことかなあと思います。 チャップリンの「モダンタイムス」という映画のように単純作業を繰り返し、 というものですね。 工場労働者については、ホーソンの実験などでモチベーションのかけ方が、 ありますが、将来の不安なく生活できるだけの賃金がないと、 モチベーションもかからないのかと思います。 今のところ、結論が見出せないのですが、いずれにせよ、日本の労働環境は、 少子高齢化による人口ピラミッドの歪み、産業別人口の歪み、 など複雑に絡まって、問題が大きいなあと感じます。 さあ、どうするべきなんでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.10.19 21:35:58
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