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2008.05.05
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カテゴリ:読書日記


青年社長(上)(下)
角川文庫
著者: 高杉良


外食チェーンのワタミの社長の創業から東証二部上場するまでの話。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 最近では、『夢に日付を』ということで、目標達成するための人材育成的な本や
手帳を出されたりしています。

 この方は、子供の頃から強く、「社長になるんだ」と思っていた。
そして、大学卒業から開業の資金を貯める為に運輸会社のドライバーをしたり、
経理を覚えるために経理の会社に入り、そして、事業を外食業界と決めてからは
居酒屋チェーンに入りと、大きな目標とそこまでのプロセスのある時点での目標を
立てて、周りがどう言おうが自分も道を突き進んでいる方です。
 これが目標達成のプロセスであり、セルフコーチングだなあと感じます。

 目標達成への強い信念を持ちつつもその中では、独りよがりではなく、
いろんな人に助けられている。
 外食チェーンをやるきっかけになった居酒屋チェーンの社長、それをつないだ
同級生・・・ その偶然だが必然の出会いをしっかりと自分の中に取り入れている。

 ところである面白い日記の一部がある。
長男が生まれたときに長男に向けて書いたという、

父と子の約束ごと
一、約束を守れ、嘘はつくな
一、陰口を言うな、愚痴は言うな
一、笑顔で元気よく挨拶せよ
一、人の心のわかる優しさのある人間になれ
一、正しいと思って決めたことは、諦めずに最後までやり遂げよ

というもの。
生まれたての子供には少々重いんじゃないだろうか、と思ったりもしますが、
この社長の人柄が出ています。


 さらに、いろんな経営者にあって話を聞いたり、本を読んだりして思うのは、
創業期は、自分の近しい人と創業してともに苦労を分かち合いながら、会社も自分も
成長していくわけですが、上場とかある程度のターニングポイントに来ると、
その共同経営者が必ずその先も一緒にできるかどうかは、分からないものであると
いうこと。
 社長は、何故社長なのかというと、「決断する役」だから社長なのである。
一緒に創業したとしても、社長以外は、決断をするわけではない。
ここに大きな差を生むんじゃないだろうかと私は考えています。
 会社の規模が大きくなればなるほど、その差が開きすぎて、一緒にやってきた仲間は、
着いて来れなくなることが多々あるようである。
 ワタミでも同様のようで、それをいつまでも引っ張るよりも、創業者利益として、
あらかじめ渡しておいた株のゲインと充分な報酬で報い、あとは、その人の器に応じて、
仕事を決めるべきなんだろうなあと思います。これは、本当にいろんなところで見たり
聞いたりしました。ビジネスはそういうもんなのだろうと思います。
 もし、社長自身がその大きさに着いて来れないようになっていたとしたら、その会社は、
それ以上大きくならないか、潰れるかのどちらかになるのだと思います。

 さて、この本、経営を目指す方には必読の小説なんだろうなあと思います。
創業の疑似体験ができますし、会社でがんばる人でもためになる小説です。





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Last updated  2008.05.05 11:45:37


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