355369 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

BIZ粋 ★人生をイキイキと粋に★

BIZ粋 ★人生をイキイキと粋に★

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2009.06.07
XML
カテゴリ:読書日記


孫正義掟破りの決断

著者: 大下英治
出版社: 講談社

【目次】
序章 はみ出すエネルギーの源
第1章 情報革命時代の視点と決断
第2章 大胆な発想で挑戦する決断
第3章 能力を最大限に生かす決断
第4章 徹底した思考が生み出す決断
第5章 大逆転を呼ぶ孤立無援の決断
第6章 チャンスを読み、見きわめる決断
第7章 勝負に賭ける勇気ある決断
第8章 意志と信念で経営改革を決断
第9章 逆風を恐れない最良の決断
第10章 未来を築く世界戦略への決断

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

大下英治のノンフィクション作品です。
ソフトバンクの孫氏の学生時代から2000年までの日本の情報産業の
重要な位置を占めるまでの話です。

孫氏についてまず感じるのは、自分が正しい、社会に有益だ、と思うことはできるまでやる
ということです。
一度やってできなければ、できる方法を考えて、やり遂げるということです。

ある意味、これを根性だといったらそうかもしれないが、論理的にできる方法論と
できるまでやるという根性論の融合が、卓越した経営をすすめることになるのだと、
感じずにはいられない話です。

次に、絶対的な知識量と情報量から自分の判断材料を作り、考えたことはやり遂げる
方法がない訳はない、という信念の経営をしているということを思い知らされました。
自分の都合のいい情報だけを集めるのではなく、少ない情報から思い込むのではなく、
徹底的な調査のもとにすべての判断がされている。

インターネットポータルのyahooは1996年にはまだ2億円の売上しかなかったが、
そこに孫氏は100億円を投資しようと考えます。まだ、普及していないインターネットを
世の中や経済になくてはならないものになる、と確信しています。
通常の会社ならこれに対して投資しようという判断は絶対にしないだろう。
というより、日本人気質からすることが怖くてできないだろう。
しかし、普及する前にシェアを取っておく優位性を先に考えています。
すごいことです。

躊躇しない。

これだけでも見習うべき事なんだと思います。


孫子の経営は、お金のないところからスタートしています。
学生時代にゲーム機を喫茶店を回りおいてもらい、そこで得たお金を元にビジネスを展開
していっている。
また、お金のないものの最大の財産は、頭脳であり、発想であると考えていて、
発明をしたものを大手電機メーカーに売り込みました。
担当者、担当部長では話を聞いてくれないので、この電機メーカーの弁理士を探し出し、
誰に話せばいいかの情報を得て、専務と会うことになります。
そこで採用され、翻訳機が市場に出ることになり、その契約金で、
自分がやっていくためのビジネスの軍資金としていきます。

とにかく、執念なんだと思います。

それから、経営における財務体質についてです。
商法が改正になり、資金繰り表ではなく、キャッシュフロー計算書が必要になったが、
まだ、キャッシュフロー経営など浸透しないころから、
「会社経営で大切なのは、将来のキャッシュフローをいかに読むか」
と考えています。

情報量だけでなく、スピードも必要であり、経営の肝についても押さえています。

ビジネスの種の創出、経営戦略、営業手法、財務戦略、すべてにおいて
先を行っているように感じられました。

自分自身も意識してやっていきたいと思うようになりました。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009.06.07 22:30:47


PR

Profile

ケンジャ

ケンジャ

Calendar

Category

Favorite Blog

人・ヒト・ばなし かずめさんさん
手塚利男の組織風土… ブラブラ社員さん
気まぐれDiary gochamayuさん

Archives

2024.10
2024.09
2024.08
2024.07
2024.06
2024.05
2024.04
2024.03
2024.02
2024.01

© Rakuten Group, Inc.
X