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真夜中のストレンジャー

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2007.01.11
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カテゴリ:今日の出来事
1月10日の朝6時過ぎ、朝日も未だ顔を出さない暁の空…朝と夜の狭間の静寂の時を乱すノックの音…

そして、私の名を呼ぶ兄の声…眠い目を見開き返事をすると、ドア越しに兄がこう言った『隠岐のお婆ちゃんが亡くなったって連絡が入った…。』

実は、前日に兄から祖母が危篤とのメールが有り、帰宅後に症状を聞くと、腸閉塞に成りかけて入院していた所に、更に肺炎を併発して状況は思わしくなく、ここ1週間が山場だと言う事だったが、まさかこんなに早く訃報を聞くように成ろうとは思ってもいなかった…
祖母は昨年にも軽い脳梗塞で言語や運動系に若干の障害が出たらしいが、大正女の心意気で頑張ってリハビリを行い話す事も辛うじて歩く事も出来る様になりつつあった矢先であった…

葬儀の予定を聞くと、当日に通夜を行い、翌日には葬式を行うと言うスピードスケジュールであった。

何とか火葬を終える前に、祖母の姿と対面したいと願った私達兄弟は、仕事を終えて夜の11時に島根県の隠岐の島に向けて車で出発した。

途中の名古屋付近で兄と運転を交代して、蒜山高原まで私が運転をして行った。

明け方に着いた蒜山高原は、雪景色であった。

蒜山1.jpg 蒜山2.jpg

兄の車は後部座席をフルフラットのベッドに出来るので、交代で寝て行けたのは楽であったが、流石に疲れてないとは言えない…

朝食を済ませて、給油をしてフェリーが出向する七類港を目指した。

船の出向時間が9時で、港に到着したのが8:50!!車を駐車場に止めて発券所へと猛ダッシュである。
何とかギリギリで乗船する事が出来た。
こんなに全力で走ったのは、ここ数年で何度有っただろうか…

しらしま.jpg

この船を逃して次の船だと、祖母の火葬は終わっていしまうので、是が非でもこの船に乗りたかったのだ。
船内に入ると、既に2等船室は満席状態で横たわる事はおろか、座る事もままならない状態であった。
前日からの疲れも有って、通路で座って行くのも辛い…
そこで、乗船料以上の値段がかかるが、特等船室にグレードアップして暫し仮眠を取りながら島へと向かう事にした。

特等船室.jpg

特等船室は2人部屋で、ベッドが設置されており、快適に仮眠をとる事が出来た。

港.jpg

港に到着すると、従姉妹が車で迎えに来てくれていた。
車に乗り込み、一路祖父母の家を目指した。

暫くすると、懐かしい漁村の風景が広がってくる…

隠岐の漁村.jpg

車を止めて、家へと向かう…

祖父母の家.jpg

家の壁は、祖母が自分が死んで葬儀をする時にみっともなくない様にと、叔父に頼んで数年前に綺麗なブルーに塗り直したのだそうだ。
軒先に実った南天の実の赤い色が目に滲みる…

家に入ると、棺桶の中で花に包まれて祖母が横たわっていた…
小さい祖母が、より一層小さく成ったように感じた…しかし、その顔は安らかな良い顔であった…

早々に花を手向けて、出棺である…別れの時間はほんの僅かであったが、姿が有る内に辿り着く事が出来て、少し安堵感を覚えた…

そして、山の上の火葬場へと向かい、火葬を行った。
お骨を拾うと、中から大きなボルトが出てきた。
以前足に大きな手術をした時に埋め込まれたものだ。
骨壷に入れる為に持ち上げると、思いの外重たくて、何だか祖母がしてきた苦労を少し感じた気がした…

お骨と共に家へ戻り、四十九日の法要を行った。
田舎では、中々人が本土から集まるのが大変な為に、四十九日も葬儀と合わせて行われる事が多いのだそうだ。
88歳の老婆の葬儀とは思えないほど大勢の親族と弔問客が訪れてくれた。
きっと、祖母が皆に愛されていた証であろう…

夜に成り、親族や祖母が生前に親交を深めていた方々とで食事を行った。

葬儀弁当1.jpg

出された食事には、隠岐らしくズワイガニ

葬儀弁当3.jpg

サザエ・ヒオウギガイ等の海の幸が沢山盛り込まれていた。
人をもてなし、楽しく明るい事が大好きだった祖母を皆が思ってか、食事は湿っぽい感じには成らなかった。

葬儀弁当2.jpg

食事と言えば、一昨年に島を訪れた時に祖母が作ってくれた物を思い出し、叔母に頼んで同じ物を作ってもらった。

赤ノ江巻き.jpg

赤ノ江巻き(しゃくのえまき)と言い、叔母が摘んで作った隠岐産の岩海苔を炙って、その上に白米を薄っすらと敷きつめて、薄口醤油を一煮立てさせた物を軽く振って、渦巻状に巻き込んだものだ。
素朴な食べ物で有るが、本当の岩海苔の風味を楽しめる料理だ。
この赤ノ江巻きが、今思えば祖母の作ってくれた最後の料理となったが、足の悪い祖母が私の為に台所に立ち、一生懸命に作ってくれた最後の思い出の料理として、その味を忘れる事は一生無いだろう…

祖母からは、母と帰省した際に、魚の捌き方や調理の仕方、包丁の研ぎ方等を色々と教えてもらった。
亡き母には申し訳ないが、今の私の魚料理に多大な影響を与えたのは、祖母である事は間違えないであろう…。

翌日、祖母が眠る事に成る先祖代々の墓をお参りに行った。
小高い山の上に在る墓まで、急な石段を息を切らしながら登ると、眼前には祖母の愛した隠岐の漁村の風景が広がる。

隠岐展望.jpg

きっと、この場所から海の先に居る私達の事も見守ってくれるであろう。

祖母の冥福を心より祈りたい…









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最終更新日  2007.01.18 00:02:34
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