2005/08/10(水)20:13
風邪が分かれば「がん」が分かる。
私たちの腸内には、約500種の細菌がおり、その数は約100兆個といわれています。
もう少し、分かりやすい数値として、大便1グラム当たりに約3000億から5000億個の細菌が含まれています。
私たちは、この細菌様たちと共生しています。
まさに、腸内は小宇宙です。
この腸内細菌の形態は、健全な状態ではビフィズス菌を中心として乳酸桿菌などの乳酸菌が優勢になっています。
この場合、腸内での消化・原子転換・合成・吸収などの活動が本来の生理システムに従い、バランス良くスムーズに営まれます。
しかし、肉・卵・牛乳などの動物性蛋白質やビタミン・ミネラルがほとんど取り除かれた精白食品(白米・白砂糖・白パンやうどんなどの小麦粉製品)が腸内に入ってきますと、本来の生理に合わないものですので、消化以下の動きがスムーズに行われなくなります。
すなわち、これらが腸内に停滞し腐敗していきます。
「腐」という字は「五臓六腑」の「府の中の肉」です。
その結果、蛋白質(アミノ酸)から有害物資(アミン・アンモニアなど)やガスが発生し、バクテリアやウイルスが作られます。
これと同時に、今まで劣勢だった大腸菌やウェルシュ菌などの悪玉菌が優位となり、腸内細菌構成比のバランスが乱れます。
やがて、腸粘膜を刺激して、微小な傷を与え、そこから有害物質やウィルスなどが血管に入り込み、血液を汚し、その汚れた血液が全身を巡ることになります。
たまたま、上気道組織の細胞の抵抗力が弱かったため、そこに異状刺激を与えます。それに対して、恒常性維持機能(防衛反応)が作動し、血液が集中して炎症が生じます。
鼻やのどなどの上気道に炎症ができるのが「風邪」です。
風邪になりますと、
咳が出る 熱が出る 鼻水が出る 痰が出る という症状になります。
全部「~が出る」です。自然治癒力が作動して「毒素」を出しているのです。
ですから、炎症というのは風邪を治そうとして発症し、あらゆる手段を尽くして「悪いものを体内から出そう」という機会を与えてくれた、ありがたい健康維持装置といえます。
ですから、このまま、自然治癒力に任せ、毒素を出し切りますと、風邪は炎症とともに自然と消えていきます。
(原因) 本来の食べ物ではない食品を入れ過ぎた。
(結果) 風邪(病気)になった。
(対策) 自然治癒力に任せ協力して、毒素を出してあげる。
これが、あらゆる病気の基本です。
がん細胞は、強力な炎症です。
たまたま、胃組織の細胞の抵抗力が弱ければ「胃がん」と言われ
それが大腸であれば「大腸がん」
子宮になると「子宮がん」と言われるだけです。
本来は、全身の血液が汚れている全身病です。
つまり、次から次へと「転移」するのは「当たり前」です。
この全身病に立ち向かい、健康を維持しょう(恒常性維持機能)と孤軍奮闘しているのがガン細胞です。
汚れた血液が原因ですから、汚れてしまった血液を綺麗にサラサラにしてくれる浄血装置として働いてくれているのがガン細胞です。
「ガン細胞様、ありがとうございます。感謝申し上げます。私も貴方様の負担が軽くなるよう、がんばりますので、よろしくお願いいたします」と応援してあげなければなりません。
つまり、本来の食べ物を良く噛んで少量食べて、正常な綺麗なサラサラ血液を作り、これを全身に巡らせますと、浄血装置の必要性がなくなりますので、ガン細胞は少しずつ消えていきます。
もっとも、食生活を食い改めるだけではなく、ストレスを解消し明るい気持ちで、
目標を持ち、一日60分は散歩しましょう。
病は氣からです。
ここで、風邪に戻ります。
風邪にかかったら「暖かくして寝る」のが一番と良く言われます。
その通りです。
自然治癒力が働き、
暖かくしますと「汗が出ます」
汗が出ますと「毒素が出ます」
寝ますと「食べ物が入りません」つまり、断食です。
入ってこないと「出す」ことに専念できます。
「心身に悪いものが体内に溜まっているよ」という警告が病気です。
ですから、自然治癒力を高めて、悪いものを徹底的に出してあげれば良いのです。
そして汚れた血液をサラサラにする一方、食い改めて綺麗な正常な血液を作りましょう。