2007/08/24(金)11:20
「母乳」は噛んで食べています
卑弥呼:6、4倍 徳川家康:2、4倍 戦前:2、3倍。
現代の日本人は、一回の食事で620回しか噛んでいません。
戦前の日本人でさえ、2、3倍の1465回も噛んでいました。
斎藤滋 神奈川歯科大学教授著「噛めば噛むほど13の奇蹟」から流用
唾液は、唯一、人間に与えられた「生薬」であり、自然治癒力の源です。
噛む回数が減少しますと、唾液の分泌量も減り、自然治癒力も低下し、ガンを始めとする生活習慣病に罹病する確立も高くなります。
現代人は、柔らかいもの、すなわち、噛むのは煩わしいので、噛む必要のないものを大量に食べています。
いいえ「食べて」いるのではなく、「呑み込んで」いるだけです。
何故、戦後、私たちは「噛む」ことを忘れ、ガンを始めとする生活習慣病に苦しんでいるのでしょう。
そもそも、噛むことは、赤ちゃんの哺乳期から始まっています。
つまり、母乳は赤ちゃんの顎の上下運動が原動力となって分泌されます。
赤ちゃん(乳児)には歯はありませんが、飲むときの顎や咀嚼筋の動きは「噛む」ときと全く同じです。
この上下運動によって、母乳が分泌され、咀嚼筋の発達が促進されます。
そして、その後、離乳期を迎えたときの準備(学習)をしています。
やがて、歯が生え離乳期がきますと、咀嚼筋は学習済みですから、スムーズに固形食に移行し、自然な形で噛むことができるようになります。
ところが、加工乳(ミルク)の「哺乳瓶」になりますと、大人がストローを使用して飲むような吸引運動になってしまいます。
吸引運動は、顎の上下運動を必要としません。
上下運動がないということは、咀嚼筋が動かない、多少、動いても「噛む」ために必要なほど、発達しなくなります。
未発達のままであれば、咀嚼筋の機能は退化していきます。
「噛む」ことは、学習しないと身につきません。
ですから、誕生したその日から、母乳で予行練習を繰り返して、十分に学習する必要があります。
同書に記述されている「噛めば噛むほど13の奇蹟」は次の通りです。
ガンを防ぐ
ボケない
糖尿が防げる
虫歯にならない
口臭をシャットアウト
骨粗鬆症予防
姿勢がよくなる
アトピーを防ぐ
視力がよくなる
積極的な性格になる
内臓が若返る
性欲が増す
太らない
私は「健康かむかむ塾」を主宰していますが、
この「かむかむ」は、
健康が「COME COME」と、
良く「噛む 噛む」を掛けています。
少なくとも、一口、30回は噛みましょう。
貴方にも「奇蹟」が起きますよ。
実際のところ、これは「奇蹟」ではなく、
「自然の摂理」に過ぎません。