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カテゴリ:歩く図書館と本の虫
サンデーで約10年前に連載していた作品です。
そのタイトル通り、柔道の漫画。浜名湖高校柔道部の三年間の軌跡がじっくりと描かれ、息詰まる戦いと、ほのぼのとした日常、多彩なキャラクターで柔らかい世界を構築している作品だと思います。柔道なのに汗くささを感じさせないところも珍しい。 とにかくキャラクターが多い。そして、それぞれ特徴的です。柔道でもそれぞれに得意技や、戦い方の傾向でキャラ付けがされているので、試合は読んでいて飽きません。 主人公粉川巧の背負い、ライバル藤田恵の小内巻き込み、同じく鳶嶋の袖釣り込み腰などはまさに必殺技の鋭さをもって読み手に強い印象を与えます。また変幻自在な斎藤の柔道、原の圧倒的な返し技、日置の寝技など印象深い戦い方をする選手もいます。特に斎藤の試合は名勝負揃いで、まっすぐな正道柔道の粉川の試合とは違った緊張感があり、何度読んでも飽きません。女子では運動神経だけで勝ち上がる海老塚のエピソードが面白い。 他にも脇のキャラが面白いのですが、挙げていくときりがないので割愛(笑)。 序盤中盤のまったりした展開も良いですが、後半、漫画文庫15・16巻あたりの盛り上がりっぷりは尋常ではありません。 燃える試合を見てみたい人にもお勧めの漫画だと思っております。興味ある方はまず漫画喫茶などで読んでみてはいかがでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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