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カテゴリ:歩く図書館と本の虫
話題のダ・ヴィンチ・コードを読みました。
私はハードカバーの本は基本的に買わないので(理由は場所をとるからです。なおかつ携帯に不便ですし)以前ハードカバー版のみが平積みになっていたときは買おうとは思っていなかったのですが、早々に文庫化されていたので購入してきた次第です。 それにしても、流行っていますよね。最近電車で本を読んでいる人を見かけると結構多くの人がダ・ヴィンチ・コードないし関連の書籍を読んでいるのを見かけます。 それだけではなく関連書籍がわらわらと出版されていますね。 大ベストセラーの嘘を暴く!とか帯に書いてある妙に鼻息の荒い本とか、ニュートラルな立場からの解説本とか。通常のフィクション作品としては珍しい状況になっているように思います。 フィクションなんだから「嘘」があったっていいじゃんと、思わず失笑したのを覚えていたのですが、読んでみて様々な立場からの解説本・批判本が出ていることを納得しました。 理由の一つめが、現在のキリスト教の通説的な伝承と外れた仮説を物語の骨子として使っていること、理由の二つめが冒頭に「この物語はフィクションであるが、全て事実に基づいて書かれている」と大々的にうたっていることです。 イエスの真の教えやマグダラのマリアとの真の関係が、実際のところどうであるかは分りませんが、このダ・ヴィンチ・コードが論争の再契機になったことは確かなようですね。なかなか知的好奇心を刺激されます。 あ、小説自体の評を書いておりませんでしたが、謎から謎へとつないでいく物語はなかなか面白かったと思います。夢中になるという程ではないですが、先が気になる造りになっていますし、出てくる仮説が面白いこともあって、満足な読後感を得られる作品になっていますね。 また、関連書籍では『ダ・ヴィンチ・コードの真実』も読みました。こちらはニュートラルな立場から、ダ・ヴィンチ・コードについて光をあてています。そのため、相反する様々な立場の方のインタビューが載っていて非常に興味深いつくりになっていました。 両方合わせてオススメの作品といえますね^^ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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