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カテゴリ:歩く図書館と本の虫
最近読んだ本です。
カーリーの歌 世界幻想文学大賞を獲得した、ダン・シモンズのデビュー作です。 ダン・シモンズは『ハイペリオン4部作』で名声を博していますが、SFオンリーの作家ではなく、ホラーやアクション物も書いています。とにかく長編が得意な人で、どの作品でも一度読み始めると止まらなくなりますね。 本作は、アメリカの詩人が、何年か前に死亡したはずのインドの有名詩人が生きていて、その新しい詩をアメリカで発表するためにインドはカルカッタを訪れることによって始ります。 カルカッタの雑然とした状況と得体の知れない人物達が、ある大きな悲劇を引き起こすのですが、とにかく圧倒的な筆力でのめり込んでしまいました。 なお、本作のテーマは『暴力の連鎖を断ち切る』ことだそうです。 プレイ-獲物 マイクル・クライトンの作品です。 今回のテーマはナノテクノロジー。ナノテクノロジー版ジュラシックパークと呼ばれているようですが、実際クライトン作品では久々にのめり込んだ作品でした。 テンポが良くて分かりやすく、適度に謎と印象的なシーンをつないでいるところが巧みですね。 クライトン作品はこれまで様々読んできましたが、あらゆる小説の中でも屈指のフェイバリット小説『ジュラシック・パーク』を除くとイマイチ趣味に合わないように思っていたのですが、この作品は久しぶりに感性にヒットしました^^ ホラー小説大全 角川ホラー文庫から出ている本です。 ハヤカワのSFハンドブック同様、今後の読書のために買ってきた手引き書。 うーむ面白そうな作品は結構あるけど、絶版になっているものが多いんですよね。 とりあえず、ロバート・R・マキャモンの『スワンソング』とダン・シモンズの『殺戮のチェスゲーム』だけは是非とも復刊して欲しいものです・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/08/19 12:12:15 PM
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