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カテゴリ:歩く図書館と本の虫
今日の朝まで実家におったのですが、昨日は確定申告の準備と仕事で潰れてしまいました^^;とはいえ実家でもそれなりにのんびりはできており、土曜日は妹と漫画の話をしていたときにPLUTOの話題が出まして、「あれ読んでみたいんだよねー」と言ったところ、妹が持っておりましたので、借りて読みました^^
というわけで本日の話題は、浦沢直樹が、手塚治虫作『鉄腕アトム』の「史上最大のロボット編」を独自にアレンジして漫画化しているPLUTOについてです。 謎めいた物語でひっぱり読者を引き込むことにかけては日本でも屈指の名人、浦沢直樹の手にかかった鉄腕アトムは一体どうなるのか期待をしていたところ、主人公は世界最高峰の7体ロボットの内、ドイツのゲジヒトとなっていましたのでちょっと驚き。ですが、ロボット警官を主人公にしたことからはじまる物語は冒頭から不穏な雰囲気に満ちていて、良いですね。 物語は世界最高峰の7体のロボットを狙う謎の存在の猛威を追っていく浦沢調の引っ張りまくるものになっていて引き込まれる一方で、リアレンジされたキャラクター達も魅力的です。 そしてこの作品を読んでいると時々、なんともいえない感動に近い衝撃に出くわすところが凄いですね。上手いリメイク(アレンジ)作品を読むときの楽しみは、原典のキャラクターはこのリアレンジ作品ではどうやって姿を現すのか、とかあのエピソードはどう扱われるのか、といったところにあるのですが、そうした楽しみを十二分に読者に味あわせるところは浦沢直樹の面目躍如といったところでしょうか。 最初の衝撃は1巻ラスト。我らがアトムの登場シーンはなんともいえない感動がありました。とにかくこのアトムが本当に良いキャラなんだよなー。 2巻ラストではウランの登場、3巻ラストではプルートゥの影、と衝撃的かつ感慨深いシーンがラストに持ってこられているところもニクイ。 なによりの衝撃が4巻中盤。うえええ?と思わず思ってしまうような展開。そして4巻の終盤には、鉄腕アトムの世界で最も複雑なキャラクター天馬博士の姿(容姿は某作品の某父を彷彿とさせますが)が! 他にもところどころBJやレオを彷彿とさせるキャラクターが出きたり、お茶の水博士が手塚治虫を彷彿とさせる容姿をしていたりするところなど、手塚治虫の世界に対する愛が感じられるところも良いですね。 あー本当に先が気になります。この先どうなっていくことやら? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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