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カテゴリ:歩く図書館と本の虫
火曜日は比較的暖かい今冬の中ではそれなりに寒い日でした。
朝の気温はどのくらいだ?それでも8度とかですかね? もうそのくらいでもこっちゃ寒いなあと思っているのに、通勤途中に読んでいる本を開くと 『午後3時の気温はマイナス二二.三度だった。マイナス二0度台だと全く暖かく感じる』 とか書いてあるんですよね。凄い世界^^; それも当たり前、南極の話ですもんね。 というわけで今日は、小学館文庫から出ている『南極越冬隊 タロジロの真実』についてです。作者は北村泰一氏で、第一次南極越冬隊の犬係の方です。北村氏は後に九州大学の教授になられたのですが、現在は退官されているとのことです。 実際にあの伝説のタロ・ジロ達とふれあった方が書く、南極越冬隊の物語。著作中、犬たちの比重はタイトルに比してそれほど大きくはないのですが、南極越冬隊の生活も興味深いですし、犬たちの描写も『生きている』感じがして非常に好感がもてますね。 苦渋の決断を迫られた第二次越冬隊派遣断念のくだりの無念さも直に読み手に伝わってきます。 そして歴史上知られている、第三次越冬隊到着時の『南極大陸に1年間自力で生き残った兄弟犬』との再会シーンもしっかり描写されています。 これは、映画(南極物語)のように劇的なまで感動的なシーンではないんですけど、なんというか生の事実だからこその感動というものがあって、いいんですよ^^ そしてもう一つ、この本を読んでおおっと思ったことが一つ。 第9次越冬隊が昭和基地に行ったとき、昭和基地近くで、一頭のの犬の遺体が発見されたという事実が書かれていたのです。当然第一次越冬隊が残していかざるを得なかった15頭の犬の一頭でしょう。北村氏はリキであると推測されていますが、なんとも言えない思いにかられました。 日本南極史を彩った犬たちに乾杯です。 つってもまだ事務所で、もう少し仕事してから帰るので、家帰ったら乾杯します^^; お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/02/22 08:09:51 PM
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