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カテゴリ:歩く図書館と本の虫
最近読んだ本です。
少年時代 少年時代と名の付く書籍は様々ありますが、ここで紹介するのは、ロバート・R・マキャモンの連作短編小説です。上下巻。マキャモンは3指に入るくらい好きな作家なのですが、最近日本では邦訳版絶版状態が続いているようで、悲しいですね。 それはさておき。これまで超常的なホラーを中心的に書いてきたマキャモンが、そうしたホラー作品から離れた作品を書くようになってからの作品の一つがこの『少年時代』です。 主人公は作家。彼が少年時代に起こった様々な事件を小説風に書き起こすという作品なのですが、生と死、愛と絆、友情と別れ、誰もが少年時代に経験する様々な人間的な繋がりや楽しさを、すこし不思議なエッセンスを織り交ぜて書かれるこの作品、マキャモン作品でも屈指の名作だと思います。 涙あり、笑いあり、恐怖あり、手に汗握るサスペンスあり、そして背筋が寒くなるほどの壮絶なアクションあり。 最高級のエンターテイメント小説は、様々な要素を全て含みつつ、それが破綻していないものであると私は考えているのですが、この小説はまさにそれでした。 今では古本屋でしか見かけなくなっていますが、オススメの逸品です。 ミッドナイト ディーン・R・クーンツの長編です。 地方の有る都市で、一人の狂気の天才が進めた『人類進化計画』のもたらす顛末とでもいいますか、人狼物のようにスタートする、人間の肉体的・精神的な変化がもたらす恐怖を描いた作品です。 なかなか面白かったのですが、もう1回読む気がしません。クーンツの作品って考えてみれば、今まで読んだ作品はほとんどそうですね。1回読むと面白いけど、もう1回読む気がしないというか。例外は『ウォッチャーズ』位でしょうか。 天国の犬ものがたり 私は犬が好きで、犬物にはめっぽう弱いので買ってきてしまいました。堀田敦子先生作のこの少女漫画は、犬と人との交流を描いた短編集。 だめ、もうだめ、これ、涙がとまんない。 全ての犬好き、殊に犬と生活している、あるいは犬と生活したことがある方にオススメする作品です。 続・天国の犬ものがたり 天国の犬ものがたりの続編です。 だめ、コレも全然駄目、涙がとまんない。 オススメ。 巻末にある作者と犬達の生活を綴った漫画もほのぼのとしていて、とっても良いです。 泣ける2ちゃんねる 3巻 人気サイト『泣ける2ちゃんねる』から3冊目のまとめ本が出ました。 1巻、2巻と同じ位、心に響く話が満載されています。 それもそのはず。多くの人々の経験から裏打ちされた物語はいくらでも、いくらでも、人が生活する限り生まれてくるわけで、日本だけでも1億超の人間に1億超の人生があるわけですから、心に響くお話しは尽きることはない。 これも片手にボックスティッシュを用意しないと読めないですね。 スーパーリアルRPG ゆうきゆう先生の『心理学ステーション』に好評連載されていた『スーパーリアルRPG』が書籍化されていたので購入してきました。 既にネットで見ていたけれど、まとめて読んでまた笑いました。 オススメ。 昆虫の雑学事典 子供の頃は昆虫が大好きで、図鑑などで世界中の珍しい昆虫を見るのが好きでした。 しかし、あの頃あんなに好きだった昆虫関係の本を全然持ってないことに気付いたので、なんか読み物として面白そうなのはないかと、有楽町の本屋の昆虫コーナーを探して見つけた本です。日本実業出版社から出ている阿達直樹先生の本ですね。 写真が沢山載っていて値段も手頃、内容も充実した素晴らしい本だと思います。 手提げ蝙蝠は電気冷蔵庫の夢を見るか? 『へんないきもの』のヒット以来、生物多様性に目を向けた様々な書籍が出ているのですが、これもその一つに入るのかなと思います。 作者はトミちゃんこと富田京一氏。 様々な変わった生き物、生き物の変わった習性を紹介する諸作とは異なり、本作は、飼育方法に着目された本で、見た目はそれほど厚い本でもないのですが、内容がとにかく充実していて濃い。逸品です。 宇宙と太陽系の不思議を楽しむ本 最近コンビニで並んでいる500円本シリーズの1冊。 このシリーズ、結構内容が充実していて、それでいて装丁もきれいなので、個人的にはかなり好きなシリーズですね。 その中で、太陽系や宇宙について書かれたこの本、妙に惹かれて買ってきました。 宇宙とか太陽系とか、これも子供のころ大好きで、いろんな本を読んでいたものですが、中学生になったころからめっきり興味を失っていました(このころは歴史が好きでその関係の本ばっかり読んでいました)。 しかし、SFにはまるようになってからは、興味熱が再燃。 殊に最近は、太陽系の他惑星に多大な興味がいっているので、この本を買ったのですが、あんまり太陽系の他の惑星についての記載がなくてちょっと残念^^; ニュートンの別冊でも買ってこようかな・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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ロバート・R・マキャモンの「少年時代」数年前に読みました。印象深い、不思議な小説だったと記憶しています。充実していたなあと。
再読したくなりました。 (2007/08/20 11:42:16 PM)
ふゆゆんさんこんばんは^^
なんだかとても味のある作品で、私はかなり好きでした。古本屋で偶然手に入れたんですけどね。 マキャモンの作品は個人的におすすめで、なかでもこの作品は非ホラーファンにもおすすめできるのではないかなと考えております^^ (2007/08/21 09:50:53 PM) |
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