触るのが大好き！

作業療法士は学校に配置されています。

必要に応じて、週に一回一時間クラスから

子どもを預かりトレーニングに入ります。

８歳のB君は、感覚問題として「人に触る事」

があります。

数分置きに他の人を触るという行動をします。

これは脳幹未発達により起こる行動ですので、

「本人の意思で行動していません。本人も

コントロール不可能です。」

授業中　周りの生徒の手や肩、背中を

触ります。周りの生徒は「気持ち悪い！」

「やめて！」と騒ぎ　担任の先生は困ってしまいます。

作業療法士はB君を一番前の端の席に座らせます。

そして、協力的な生徒を選び

横と後ろの席に座ってもらいます。

B君が触りたい雰囲気になったら、横、後ろの生徒は

手を出してあげます。

「パチン」

と軽く手を叩いて、B君は満足。

休み時間は運動場に出ます。

B君には「ハイ　ファイブ！」

と言って相手の手を軽く叩く様に指導します。

問題行動を止めさせるのではなくて、

環境を整えてあげる事で、大きな問題にならないように

もっていき、「感覚ダイエット」それぞれの

違う問題を持った子どもに「指導メニュー」を作ります。

「感覚ダイエット」と呼ばれているアイテムの例として、

ブラシやローラーで緊張している背中や肩、

腕などに刺激を与え、緊張をほぐし、リラックスするために利用したりします。

　このように、環境を整えたり、

自分の意思表示ができるようなアイテムを使うことで、

以前は、物を壊したり、破ったり、

何でも口に入れていた行動が徐々に減少し、

とても落ち着いてくるとの事です。

5-05-07

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