5月職員研修レポート。。。「幼児虐待/育児放棄の予防と対処における幼稚園教諭の役割について」
「児童虐待~育児放棄の予防と対処における幼稚園教諭の役割について」 今回の研修を非常に楽しみにしていました。日本でもニュースにならない日がほとんどないくらい、児童虐待は蔓延しています。虐待(疑い)を発見した場合、日本でも通告の義務があります。私は日本で児童養護施設に勤めていたので、実際に沢山の被虐待児に出会ってきました。施設というと、保護者のいない子達がいる施設をイメージされる方が多いようなのですが、今現在は施設に収容される子の七割が虐待だと言われています。虐待といっても、お話にあったように暴力などの身体的虐待、言葉や態度などで傷付ける精神的虐待、性的虐待、面倒を見ず育児放棄状態のネグレクトがあります。私が出会った子達の多くは、身体的虐待とネグレクト、精神的虐待と性的虐待等と、どれか一つ、だけではないケースが多かったです。自分からSOSを出した子もいますが、ほとんどは幼稚園や学校の先生、近所の方からの通告によって明らかになっています。講師の先生もおしゃっていましたが、早期発見にも予防にも私達幼稚園教諭の役割は大きくなってきています。発見のポイントとして、常に何処か怪我をしている、トイレを嫌がる、年齢にそぐわない性的知識や言動、肉体的にも精神的にも著しく成長が見られない、不適切な服装、不潔、うつ状態や暴力的などの不安定さがある、などが判断基準です。普段から子ども達の様子を毎日把握し、保護者の方ともしっかりコミュニケーションを図ることが大事になってくると思います。またここアメリカでは日本との文化の違いから、虐待を疑われてしまうケースもあると伺いました。その例として、異性の親との入浴です。日本だったら当たり前の日常生活も、アメリカでは違ってくるので、特にやってきたばかりの方々は知って学んでおかなければいけない事だと思いました。最後に、虐待を行ってしまう人の多くはストレスを抱えています。講師の先生もおっしゃっていましたが、まずは自分が率先していなくてはいけないと。大好きな子ども達と接するとき、その子の大切な保護者の方とお話をするとき、いつも心穏やかでいられるよう、意識してセルフケア出来るようにしていきたいです。先生のお話もっと色々伺いたかったです。お忙しい中本当にありがとうございました。アメリカ幼稚園研修で英語が喋れるようになる!