カテゴリ:仕事
ずっと忙しい日が続き、ずっと日記をサボっていました。
7月3日から仕事でロンドンに来ており、パディントンに 滞在しています。 今日の午前中、パディントンから列車で30分ほどの ところにある、郊外の事務所にいて、同時多発テロ発生を 同僚から聞いて知りました。 ニュースを聞いてすぐ、日本の夜間に当たるもので 会社にはメールで連絡を入れました。 会社の電話で自宅に電話することは通常は考えられないのですが 事情が事情なので、駐在員に勧めていただき、自宅にもすぐ電話を入れました。 Kentuckyが「ママ、怖い?だいじょうぶ?」と聞いてくれて 思わず目が潤みましたが、テレビなどで生のニュースに 触れることがなかったので、惨状がどのくらいなのか 知らないまま、今日予定していた仕事をすべて終えました。 再度メールをチェックしたところ、無事を喜んで いただきつつも、惨状についてのニュースが続々と 日本から入ってきていて、情報の速さに驚きながら この歴史ある都市に起きた許せない事件の状況に憤りを感じています。 生まれて初めて「ここで本当に死ぬかもしれない」と思いながら、 復旧していた鉄道を利用し、今しがたホテルに戻りました。 駅は郊外に帰る人々でごった返し、みんな厳しい顔をしています。 外の道路でサイレンが鳴り響くたび、昨日もおとといも 救急車や消防車のサイレンは聞いていたのに、ぞわぞわした 不安に襲われています。 帰ってすぐに、明日予定していた車のレンタルをキャンセルしました。 ここから200kmほどのところにある事業所に行く予定だったのですが そこまでの幹線道路で何があるかわからないので、上司には 事後承諾になりますが、明日の打合せは安全優先でキャンセルです。 普段テレビを全然見ない私がBBCを付けっぱなしにして 首相の声明やsurvivorのコメントに釘付けになっています。 今は爆破されたバスの近くを走っていた別のバスの運転手の女性が 震える声で「混雑していた時間帯だったので、とても混んでいたけれど どのくらい混んでいたかはわからない」と話しているところです。 彼女の声の状態から受けた衝撃の大きさを思い、胸が痛くて たまりません... King's Crossは昨日通ったし、Edgeware Roadはたった一駅のところです。 次はここかも知れない。 オリンピックの開催が決まり、昨日大喜びしたばかりのこの街。 こんな「明日」が来るなんて誰も思っていなかった。 ひどすぎる... 明日の夜のフライトなんだけれど、たぶん、日中に空港に入る方が いいだろうな、でもどうやって空港まで行こうかな...と考えています。 そしてオットとKentuckyとに何か書いておいた方がいいだろうか...とも。 毎日、怒鳴ったり、喧嘩したりばかりの家族なんだけれど。 何か残すとしたら、どんなに彼らを愛しているか、どんなに一緒にいたいと 思っているかしかないことを初めて心の深いところで感じでいます。 日本に無事に帰ったら、今の恐怖はいつか忘れてしまうのかな。 こんなことを書いたこと、笑って削除できるかな。 でも、今はひたすら怖い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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